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【映像】チーム中国・四国、マンガのような大リアクション

 ダメだと言われるほど、引き寄せられてしまうのが人の性なのか…!?日本全国を8つのブロックに分けた団体戦で行われる「ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治」準決勝第2試合、関東B 対 中国・四国が4月6日に放送された。チーム中国・四国の黒田尭之五段(27)が出場した第4局では、作戦会議室のメンバーが「この一手だけは選んではいけない!」との注意に引き寄せられるように7二玉を着手。絵にかいたような名リアクションに、ファンが沸いた。

【映像】チーム中国・四国、マンガのような大リアクション

 チーム3連敗と苦しい局面を担ったのは、気合の角刈りヘアーが々しい黒田五段だった。関東B・伊藤匠七段(21)との一戦は、ひねりにひねった力戦の振り飛車を選択。意表の出だしに、両軍から驚きの声が上がった。相手は中国・四国の先発棋士3人を次々に撃破し波に乗る伊藤七段。黒田五段は絶対に自分が連勝を止める、と闘志をみなぎらせていた。

 黒田ワールドが展開されるかと思いきや、この一局にかける思いが強すぎたか、早々に“空振り”気味に。いきなりピンチの局面を迎え、対局室にも中国・四国の作戦会議室にも不穏な空気が流れた。すると、控室からモニターを見つめる菅井竜也八段(31)は「黒田くん、△7二玉とかはアカンぞ、さすがに(笑)」。この一言に、それはないだろ~とばかりに監督の山崎隆之八段(43)は爆笑しながら「△7二玉は(笑)!」、糸谷哲郎八段(35)は「7二玉に7七角を打たれて発狂するところに、同金でやってほしい(笑)」と大盛り上がり状態となっていた。

 次の瞬間、黒田五段の手が動いて△7二玉。作戦会議室の声につられるように“まさか”の着手が実現すると、発言していた本人たちが大慌て。「オイー!オイオイオイ!黒田く~ん…」と絵にかいたようなリアクションを見せた。

 この一連の流れに、ファンは爆笑。「楽しそうだなwww」「おもしろすぎる」「こういう先輩でよかった」「盛り上がってるな」「中国四国おもしろすぎw」「黒ちゃんアカンやん」「控室がぎゃー」「ワロタww」「エンタメやな」「飲み会のノリだなw」と多くのコメントが殺到していた。

 しかし、自分のミスは自分で取り返す、と黒田五段が執念の粘りを見せて逆転。難解な将棋を気合でねじ伏せた黒田五段は、「序盤はひどすぎて絶望していましたが、何とか運がよかった…」と冷や汗を拭って勝利を喜んだ。

◆ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治 全国を8ブロックに分けた「地域チーム」によって競う団体戦。試合には監督とチームから選ばれた出場登録棋士の4人の計5人が参加可能。試合は5本先取の九番勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール。試合は1試合以上出場する「先発棋士」と、チームが3敗してから途中交代できる「控え棋士」に分かれ、勝った棋士は次局にも出場する。先発棋士は1人目から順に3人目まで出場し、また1人目に戻る。途中交代し試合を離れた棋士の再出場は不可。大会は2つの予選リーグに4チームずつ分かれ、変則トーナメントで2勝すると本戦進出。ベスト4となる本戦は通常のトーナメント戦。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

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