【ヨーロッパリーグ】ミラン 0-1 ローマ(日本時間4月12日/サン・シーロ)
ヨーロッパリーグ準々決勝注目の一戦で、イタリア国内を騒然とさせる誤審が起こってしまった。映像では身体がDFラインよりも前に出ていたが、オフサイドの判定はなくそのまま試合が続けられると、その流れからのCKで試合を決定付けるゴールが生まれた。イタリア・メディアもVARのアシストがなかったことについて「重大なミスだった」と指摘している。
問題のシーンはゴールレスで迎えた16分だった。ローマのFWステファン・エル・シャーラウィが、右サイドに流れたFWロメロ・ルカクとのパス交換でフィニッシュまで持ち込んだ。シュートはミランのGKマイク・メニャンが見事なセーブで弾き出したが、この流れで獲得したCKでローマのDFジャンルカ・マンチーニがヘディングで先制点を挙げている。
争点となっているのは、パスを受けたルカクのポジションだ。リプレイ映像で確認するとエル・シャーラウィからパスを受けた位置は、オフサイドポジションのように見える。ミラン守備陣もこの判定に異議を唱えて主審にアピールしたが、VARの介入もなくプレーは続行。その後のCKから試合が動いただけに、日本の視聴者は「オフじゃないの?」「オフサイドだと思う」「絶対オフサイド」「ちょっと待てよふざけるなよ」と激怒する。
ミランの公式『X』のリプには海外サポーターから批判が殺到し、「あのコーナーキックに繋がった明らかなオフサイド、何の冗談だ」「どうしてオフサイドにならない?」「コーナーキックの前にルカクはオフサイドだった」「明らかなオフサイドだ」「VARどこいった?」「ルカクが1メートルのオフサイド」など、日本のファン同様に審判の判定に疑問と怒りの声が相次いだ。
さらにイタリア・メディア『Milan News.it』も、一連の騒動について「コーナーキックに至ったアクションに大きなイレギュラーがある」と主張。「ルカクは少なくとも半メートルは明らかにオフサイドだった。VARは介入できなかったが、アシストはできたはず。この“軽犯罪”は審判の目の前で行われたものであり、欧州のレフェリーにとっては明らかに読みやすいものだった。コーナーキックはなかったはずで、均衡した試合に対するアシスタントの重大なミスだった」と明らかな誤審であると報じた。
結局このゴールが決勝点となり、ミランは0-1で敗戦。試合終了間際にはローマのFWタミー・エイブラハムのハンド疑惑も認められないなど後味の悪さを残して、日本時間4月19日にローマで開催されるセカンドレグを迎える。
(ABEMA/WOWSPO/ヨーロッパリーグ)