東京都の小池百合子知事に、またも「学歴詐称疑惑」が浮上している。小池氏の元側近で弁護士の小島敏郎氏が、「カイロ大学に声明文を出してもらうよう提案した」と文藝春秋に告発したのだ。
騒動になった2020年当時、小池氏がエジプトにある国立カイロ大学の卒業証書と卒業証明書を記者会見で公開した。しかし、それでは疑惑が収まらず、小島氏は「『カイロ大学を卒業した』という手紙や声明を(大学から)もらえばいいのではと(助言した)」という。
その後、駐日エジプト大使館のSNSに、小池氏の卒業を認めるカイロ大学の声明文が出たことで、事態は沈静化した。しかし今回の告発で、再度取り沙汰されることとなった。小池氏は、小島氏からの助言を「あまり鮮明には覚えていない」として、7月の都知事選を念頭に「選挙のたびにこうした記事がでることは残念だ」と語り反論した。
小池氏の前任である舛添要一・前東京都知事は、約40年前のエピソードを振り返る。フランス帰りの舛添氏と、エジプト帰りの小池氏は当時、ともに脚光を浴びて、話す機会も多かった。そんなある時、書籍に「カイロ大首席卒業」と書いてあるのを読んだ舛添氏が、小池氏を褒めると、こんな反応が返ってきた。
「ヘラヘラと笑って、『学生、私1人しかいなかったの、だから首席でもあるしビリでもある』。それをずっと信じていたが、都知事就任後に『学生がいっぱいいた』と記者会見で言った。そこで“首席”とは言わず、“ベリーグッド(いい成績です)”と言った」(舛添要一氏)
加えて舛添氏は、「エジプト政府に借りがある。国政へ戻っても、外交なんてやれるわけない」「他国に負い目がある人は、外交できない」と続けた。
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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