【AFC U-23アジアカップ】U-23日本代表 1-0 U-23中国代表(日本時間4月16日/ジャシム・ビン・ハマド・スタジアム)
U-23中国代表がまさかの奇策を繰り出してきた。U-23日本代表とのAFC U-23アジアカップ初戦で、1点のビハインドを追う89分にGK登録のユ・ジンヨンをパワープレー要員としてFW起用してきたのだ。漫画『キャプテン翼』の若島津健を彷彿させる二刀流起用に、ファンも驚きを隠せない様子だった。
U-23中国代表は7分にMF松木玖生に先制点を奪われたものの、17分にDF西尾隆矢が報復エルボーにより一発レッドカードで退場になったため、数的有利で主導権を握る時間帯が多かった。しかし、GK小久保玲央ブライアンのファインセーブにも阻まれて、1点のビハインドでゲーム終盤を迎えてしまった。
すると88分、U-23中国代表のチェン・ヤオドン監督が奇策を仕掛ける。なんと、本職がGKで身長201センチと大型のユ・ジンヨンを前線のパワープレー要員として投入したのだ。あらかじめフィールドプレーヤー用のユニフォームを用意していたことを踏まえると、このプランは事前に用意していたのだろう。
この秘密兵器には、日本のファンもSNSで「GKをフィールドプレーヤーとして入れるとかマジかwww」「GKをFPで入れるとかすごいパワープレーやな中国」「それにしても中国GKのFPユニ用意してあったんやな」「身長が高いからと言ってGKをFPで使うのは面白いわ」「GKがフィールドプレーヤーとして投入されるとか初めて見たかもしれん」「GKなのに12番でFPなのえぐいw」「若島津健かよw」「奇策すぎる」と驚きを隠せない様子だった。
パワープレー要員として投入されたユ・ジンヨンは、93分に圧倒的な高さの空中戦で存在感を発揮。一方でその直前には、ペナルティーエリア手前からのパスが精度を欠いてもいた。結果的にU-23中国代表はU-23日本代表に追いつくことができず、初戦は黒星スタートとなった。
(ABEMA de DAZN/AFC U-23アジアカップ)