【明治安田J1リーグ】名古屋グランパス2-1セレッソ大阪(4月21日/豊田スタジアム)
名古屋グランパスの攻撃が思いがけない事故で止められた。セレッソ大阪DF登里享平が主審とぶつかってパスを受けられない状況になると、笛が吹かれて試合はストップ。ホームチームはカウンターに移行しようとしていただけに、スタジアムは大ブーイングに包まれた。
スコアレスで迎えた36分にセレッソ大阪MFルーカス・フェルナンデスがパスを出したタイミングで、これを受けようとした登里享平が審判と接触し、33歳のベテランDFはその場に座り込んでしまった。これによってパスが通らず、逆に名古屋がボールを回収してカウンターを狙った。
しかし、主審はホイッスルを吹いて試合を中断。自らの存在がプレーに影響を与えたとして、試合の流れを止める判断を下していた。このジャッジに名古屋グランパスの選手たちは納得がいかない様子で、すぐにレフェリーのもとへ駆け寄って抗議を行っている。
豊田スタジアムに集まったサポーターからも大きなブーイングが寄せられたが、解説を務めた浅野哲也氏は「主審とぶつかってプレーができなかったので、ルール上は止めるべきですね」とレフェリーの判断を支持。実際、場合によっては大事故になっていてもおかしくない状況のため、接触した登里と主審の両者に怪我がなかったことは幸運だったと言えるだろう。
なお、この試合は名古屋グランパスが劇的な試合展開を制して、2-1の勝利を飾った。これで6戦無敗と調子を上げており、首位の町田ゼルビアと勝ち点差「3」の5位へと順位を上げている。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)