WRC(世界ラリー選手権)で、「クロアチア・ラリー」ならではの情景とそこを激走するラリーマシンの姿をとらえた映像が注目を集めている。
主役となったのは、WRCで上から2番目のカテゴリー「WRC2」のヒョンデのマシン。操るのはニコラス・シアミンというフランス人のドライバーで、最終日のフィナーレを飾るSS(スペシャル・ステージ)20を疾走している。
クロアチア・ラリーのSSは首都ザグレブの郊外に設置されており、普段は農道や林道として一般人が使っている道を、この期間だけはラリーカーが走ることになる。そのため、ラリーカーにとってはとにかく道幅が狭く、ターマック(舗装路)でありながら滑りやすい。また、ステージによっては沿道に民家が立ち並ぶエリアがあり、走行距離14.2キロのSS20後半はまさにこの状態であった。
シアミンが操るヒョンデのマシンは、この住宅エリアを躊躇することなく全開のスピードで走行する。さらに、起伏がある部分ではスピードがでているため、マシンがジャンプして宙に浮いてしまう。実況も思わず「こんな細い道で!」と叫んでしまうほどの迫力で、着地をミスすれば民家に突っ込んでしまうことも予想され、はたから観ているだけでゾッとしてしまうシーンだ。
このジャンプするマシンの姿を観た視聴者からは「せまっw」、「すげえ」、「観客につっこみそうで怖いw」、「跳ねる跳ねる」など驚きのコメントが並んでおり、改めてWRCのラリーカーの走行シーンが非常に見応えのあるものだと痛感させられる。
(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2024』/(C)WRC)