WRC(世界ラリー選手権)のラウンド4「クロアチア・ラリー」で、ラリーカーが民家の敷地内に入り込んでしまう珍しい光景が見られ、一部ファンの間で話題となっている。
今回、世界最速のラリーカーたちがしのぎを削る舞台は、今回で開催4年目となるクロアチアのザグレブ郊外。道幅の狭い農道を疾走するうえ、砂利や土が路面へ飛び散るため、舗装路でありながら滑りやすい難コースとして知られている。
デイ1は、青空の広がる好天に恵まれたものの、まだ選手たちが路面コンディションに慣れていないこともあってか、コースアウトしてしまうクルマもちらほら見られた。コースを外れると、森や林も多いが、ステージやエリアによっては周辺に民家が立ち並ぶエリアもある。
ここで取り上げるのは、ヒョンデのマシンがコースアウトするシーンのオンボード映像だが、住宅が密集するエリアにあった右コーナーを曲がりきれなかったマシンがそのまま減速しながらコース外へ。なんとそこは、民家に連なる建屋の庭の一部分。
ちょっと珍しい光景ということでヒョンデチームの公式X(元Twitter)でも取り上げられ、「Can’t park there mate」、つまり「そこに駐車することはできません」とユーモア混じりの自虐的なコメントが付けられている。
その後、マシンはスッとバックしてからコース復帰している姿も映像には収められており、これはこれでまたシュールである。こうした光景は、WRCの長い歴史のなかでは当たり前に考えられること。当然ながら周辺の民家や住人に対しても安全性が担保されているで心配無用だが、もし突然自宅の敷地内にWRカーが入ってきたら、ファンは嬉しくてたまらないのではないだろうか。
(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2024』/(C)WRC)