【写真・画像】母の日の「肩たたき券」を偽造させてたまるか! 半券・立体シール・専用プログラム…「そこまでやるか?」突きつめる面白さ 1枚目
【映像】「そこまでやるか?」偽造させない執念のアイデアの数々
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 5月12日は母の日だったが、そのプレゼントの定番「肩たたき券」が偽造されるリスクにさらされているかもしれない。

【映像】「そこまでやるか?」偽造させない執念のアイデアの数々

 話題になっているのがラムダ技術部という理工学系のユーチューブチャンネルで公開されている動画。「肩たたき券が偽造されないか心配です」という悩みに対し、防止方法をどこまでも真剣に考えて提案する。

 なぜ「肩たたき券」と「偽造」という組み合わせだったのか? 制作者のラムダ技術部のラムダさんは「とあるクーポン券をもらったときに『これは簡単に偽造できるのでは?』と思った。そんな時に母の日も近づいてきて肩たたき券の話題を見た」と振り返る。

 実際に動画では「その辺の画用紙に文字を書くだけで肩たたき券は発行することができる。しかしこれでは上からトレースするだけで簡単に偽物が作れてしまう。対策として特徴のある紙を使おう。色画用紙にして色を付けるだけでも一気に偽物を作るのが面倒くさくなる。模様入りの紙とかだとなおよい」と紹介。

 さらには「角度によって見え方が変わる反射素材を使うと、真正面から読み取るスキャナでは正しく読み取れなくなる。そもそもレーザープリンターのトナーでは反射を印刷できないため効果は抜群だ。同じ理由で立体的なシールを貼るのも良い。MX-3631DSでコピーしてみると、反射素材の様子がおかしく、立体的な部分は平面になっている。これで確実に偽物を見分けることができる」と解説。

 反射素材でコピー機対策をするなどして完璧な偽造対策を追求する。その上、気を付けるべきは偽造だけではないという。

 「次は不正対策について考える。肩たたき券を発行しまくると本当に叩いてくれるのかと信頼を失ってしまい、価値が暴落したりする。そのため、具体的に券1枚で何回叩くのか、もしくは何分なのかを明確に書く。さらに同じ券を何度も不正に利用されないように使用時に使用済みの印を押したりパンチで穴をあけたり、半券を付けて切り取るという管理をしたりすると良い」

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 これだけで終わらない。なんと肩たたき券を管理するプログラムまで作成した。

 「やはり、偽造防止対策とそのチケットの信頼性みたいなものはセットで考えるべき。簡単に不正偽造できてしまうようなものには信用がないため、あまり価値がつかない。もちろん肩たたき券にそれが成立するかわからないが、大人の世界で成り立っているルールみたいなものも伝えられるといいなと」

 この動画は反響を呼び現在75万再生。こういった動画を通じて子どもたちに工学や技術の面白さを伝えていくことが目標だとラムダさんは語る。

 「古典的な肩たたき券と最新技術の組み合わせが面白いのだが、それ以上に実際に手を動かして、偽造防止の技術を身につけてほしいという思いがある。知識を得るだけで十分楽しいが、そこから実際に自分の手でそれを再現すると、理論と感覚がつながるような感じがして、そこに中毒的な楽しさがある。何か新しい知識を仕入れたら、ぜひ手を動かしてアウトプットしてほしい」
(『ABEMAヒルズ』より)

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