【ブンデスリーガ】ボーフム 0-5 レヴァークーゼン(5月13日/ヴォノビア・ルールシュタディオン)
ボーフムFW浅野拓磨の悔しそうな表情がすべてを物語っていた。15分に右SBが退場したボーフムは、その代わりとなるDFを投入するために日本代表FWをベンチへと下げることを決断。チーム事情での交代とはいえ、状況を察した浅野は思わず苦笑いを浮かべた。
今シーズン、シャビ・アロンソ監督率いるレヴァークーゼンは未だ公式戦で負けがない。ブンデスリーガではすでに優勝を決め、UEFAヨーロッパリーグ(EL)とDFBポカールでは決勝へと駒を進めている。
そんな新たなドイツ王者が最後に公式戦で敗れたのが、昨シーズンの最終節ボーフム戦だった。この試合で日本代表FW浅野拓磨は1得点1アシストを記録し、ボーフムの1部残留の立役者となっている。こうした過去もあり、今節のボーフムはレヴァークーゼンの無敗記録を止めることが期待されていた。その中でも浅野は今季のバイエルン戦やドイツ代表戦など大一番でゴールネットを揺らすラッキーボーイ的な存在であり、日本代表FWの活躍に注目が集まっていた。
しかし、15分に右SBのフェリックス・パスラックがDOGSOで一発退場となると状況が一変する。20分にハイコ・ブッチャー監督はDFティム・オーマンをピッチに入れるため、怪我明けの浅野をベンチに下げることを決断したのだ。
電光掲示板に背番号11が映し出されると、浅野は何かを察したかのような表情を浮かべながら静かにベンチへと退いた。
日本代表FWの無念の交代も虚しく、レヴァークーゼンに圧倒されたボーフムは大量5失点。0-5の大敗を喫し、2シーズン連続で残留の行方は最終節の結果次第ということになった。
(ABEMA/ブンデスリーガ)