【プレミアリーグ】マンチェスター・ユナイテッド 0-1アーセナル(日本時間5月13日/オールド・トラッフォード)
アーセナルにおける冨安健洋の重要性が際立つ場面だった。流れの中で中央寄りに絞っていた日本代表DFは、的確なクリアと味方へのコーチングで相手の攻撃をシャットアウト。このリーダーシップを発揮する姿に解説者も「集中力が高いですね」と絶賛していた。
【映像】冨安健洋、クリア→コーチングで守備陣を引き締めた瞬間
日本代表ではCBを担う冨安だが、今季のアーセナルでは主に左SBとしてプレー。プレミアリーグ1年目は右SBを主戦場にするなど、最終ラインのどこでも任せられるマルチが魅力の売りだ。
マンチェスター・ユナイテッド戦では、そんな冨安の万能性が発揮された場面があった。アーセナルが1-0とリードして迎えた34分、流れの中で冨安と左CBのガブリエウ・マガリャンイスがポジションを入れ替えて相手の攻撃に対応していた。
この場面で冨安は、ディフレクションした相手のシュートに先に触れてクリアすると、マークしている選手を確認しつつすぐにラインを上げた。この集中力が高い守備に加えて、今度はファー側にいるチームメイトに対して相手のクロスをケアするように指示。的確なコーチングでピンチを防ぐことに貢献した。
最初のクリアの対応について、ABEMAで解説を務めたLeo the football氏は「プルアウェイしてくる選手に対しての冨安の集中力高いマークの付き方がよかったですね」とコメント。続けて「(冨安が)自分の背中に相手が入ったときに他の選手に注意喚起している。アーセナルの最終ラインの集中力の高さが素晴らしいです」と、周りの選手へ指示する姿勢も大絶賛していた。
この試合のアーセナルの守備陣は、試合終了のホイッスルが鳴るまで集中力を切らさずに対応し、1-0の勝利に大きく貢献している。なお、今季のアーセナルは前半をリードで終えた試合は18試合全勝という驚異的な数字を残すなど、際立った堅守を誇っている。5月20日の最終節(エヴァートン戦)では20年ぶりのプレミアリーグ優勝を懸けて戦う。
(ABEMA/プレミアリーグ)
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