<大相撲五月場所>◇四日目◇15日◇東京・両国国技館
序二段五十七枚目・出羽大海(出羽海)が序二段五十五枚目・錦国(芝田山)を上手投げで転がした一番。物言いがつく展開となり、審判団の協議中に出羽大海が見せたじつに珍しい仕草に「こんなの見たことない」「わかりやすい」などファンが注目。思わずほっこりする一幕があった。
立ち合い胸から当たった出羽大海。錦国の圧力に土俵際まで押し込まれるが、俵に足をかけて堪えた出羽大海は、右からの豪快な上手投げを打って相手を転がした。出羽大海が投げを打つと館内からは拍手が発生。軍配も出羽大海に上がったものの、土俵際で足が出たのではないかと物言いがつく展開となった。
土俵上で審判団が協議をする最中、出羽大海が祈るように両手を合わせる様子が中継画面に映し出された。感情と本音がだだ漏れの出羽大海の必死な仕草に、視聴者も「祈ってる」「お祈り」「お願いポーズ」「祈るしかないw」と注目。さらに「こんなの見たことない」「わかりやすい」といった驚きの声も聞かれた。
約2分にも及んだ協議が終わると、審判長から「ただ今の協議は東方力士のつま先が出ているかどうかの確認であり、出ていませんでした。軍配どおり東方力士の勝ちとします」とアナウンスがされた。“祈り”が通じたのか、軍配通り勝利した出羽大海は無傷の2勝目。敗れた錦国は1敗目を喫した。(ABEMA/大相撲チャンネル)