アニメ「転生したらスライムだった件」(転スラ)は、スライムに転生した主人公が、最強スキルとその優しい人柄で成り上がっていく異世界ファンタジー作品です。2018年10月よりアニメ1期の放送が始まり、2024年4月より新シリーズ(3期)が開始しています。アニメ累計視聴数は30億回、原作漫画の全世界シリーズ累計発行部数は4500万部を突破した人気作です。
この記事では、アニメ「転スラ」の原作について詳しく解説。TVアニメや原作漫画のベースになっている小説版とのストーリーの違いもまとめています。
目次
- アニメ「転スラ」とは
- アニメ「転スラ」原作コミックは25巻まで刊行
- Web小説との違いは?
- まとめ
アニメ「転スラ」とは
アニメ「転スラ」は、最強のスライムが主人公のサクセスストーリーです。
現代日本にて、不遇の死を迎えた三上悟(みかみ さとる)の魂は、次元を超えて異世界のスライムに転生しました。その後、リムル=テンペストを名乗り、スキルと呼ばれる強力な魔法を使いながら、平和な暮らしを求めて、行く先々で魔物たちを助けます。そして、竜やゴブリン、鬼人(オーガ)など、個性豊かな仲間たちと、“種族を問わず楽しく快適に過ごせる国”を目指し「ジュラ・テンペスト連邦国(通称・魔国連邦/テンペスト)」 を築いていきます。
アニメ「転スラ」原作コミックは25巻まで刊行
アニメ「転スラ」の原作漫画は、「月刊少年シリウス」(講談社)にて連載中です。最新刊の25巻が、2024年1月9日に発売されています。原作漫画のもととなっているのは、小説投稿サイト「小説家になろう」に投稿されていた同名作品に、加筆修正を施し書籍化した小説版です。小説版はGCノベルズ(マイクロマガジン社)にて、21巻まで刊行されています。
原作は伏瀬さん
「転スラ」の原作者・伏瀬(ふせ)さんは、サラリーマンをしながら、2013年より「小説家になろう」にて「転スラ」の投稿を始めました。伏瀬さんのX(旧Twitter)アカウントはありませんが、「小説家になろう」サイトにて書籍やアニメに関する活動報告を行っています。
絵(漫画)の担当は川上泰樹さん
コミカライズを担当しているのは、漫画家の川上泰樹(かわかみ たいき)さんです。著書に「まおゆう魔王勇者 外伝 まどろみの女魔法使い」(講談社)、「ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン」(KADOKAWA/アスキー・メディアワークス)があり、Xアカウントにて「転スラ」の登場キャラクターのイラストなどを投稿しています。
キャラクター原案はみっつばーさん
「転スラ」のキャラクター原案は、小説版「転スラ」の挿絵を担当するイラストレーターのみっつばーさんです。ほかに挿絵を担当しているおもな作品は「五色の魔女」(集英社)「ピンポンラバー」(小学館)などがあります。漫画・MV・小説のトランスメディア作品「GABULI」でもキャラクター原案を担当。Xでは、活動報告やオリジナルイラストなどを投稿しています。
アニメ「転スラ」と原作コミックはどこが違う?
原作漫画には、アニメ「転スラ」にて、簡略化やカットされたエピソードが存在します。TVアニメ2期までの、アニメと原作漫画のおもな違いをご紹介します。
短縮されたのは、リムルが魔王へ進化する魔王誕生編のエピソードです。テンペストとファルムス王国軍の戦争シーンや、異世界人ショウゴ、キョウヤ、キララ対シオンやハクロウの戦闘シーンが簡略化されていました。
カットされたエピソードとしては、リムルがディアブロを召喚した魔法の習得過程が挙げられます。原作漫画では、リムルは冒険者ギルドの試験にて、召喚魔法を解析、習得しています。さらに、ファルムス王国軍が奇襲するきっかけを巡ってベニマルとグルーシスが戦うシーンや、ブルムンド王国での商人の活躍なども描かれませんでした。
Web小説との違いは?
小説版や漫画版は、大元であるWeb小説から大幅な改稿が加えられていて、Web小説にはない追加エピソードや、死亡したキャラクターの生存といったストーリー変更も確認されています。2期までの内容で見つけられる、おもな違いをピックアップしました。
■アニメ第7話に登場するイフリートの運命
Web小説のイフリートは暴走した後に、リムルのスキル「捕食者」にて消滅します。しかし、アニメではリムルの中で生き残り、第24.5話にてヴェルドラと和気あいあいと交流する様子が描かれました。
■アニメ第18話から登場するカリュブディスの存在
アニメでリムルが戦った暴風大妖渦(カリュブディス)は、Web小説に登場しないキャラクターです。そのため、Web小説では、魔王カリオンは魔王達の宴 (ワルプルギス)まで登場しません。
■アニメ第28話から登場するファルムス王国の異世界人・ラーゼンの存在
テンペストを襲撃した強敵ショウゴ、キョウヤ、キララの3名の異世界人も、Web小説では描かれませんでした。Web小説でテンペストを襲ったのは、血影狂乱(ブラッドシャドウ)という端役の戦闘員です。また、第34話でショウゴの体を奪った魔術師ラーゼンも登場しません。
■アニメ第47話のクレイマンの最期
魔王の1人として登場するクレイマンは、2期のキーパーソンです。その終焉も、Web小説とアニメで大きく印象を変えていました。Web小説では、瀕死のクレイマンはカザリームの情報を即座に吐いて、リムルの「暴食之王(ベルゼビュート)」にて消滅しました。しかしアニメでは、黒幕カザリームの名をかたくなに明かさなかったほか、中庸道化連との会話を回想して懐かしんでいて、クレイマンの人間関係が掘り下げられていました。
Web小説はすでに完結済み
「小説家になろう」に投稿されたWeb小説は、2020年に完結済みです。そのWeb小説版を大幅に加筆・修正しながら、小説版と漫画版の連載や刊行が続いています。
まとめ
アニメ「転スラ」は、2024年4月より3期の放送がスタートしました。原作漫画は現在も連載中。大元であるWeb小説はすでに完結していますが、小説版の書籍化にあたり大幅に改稿されたこともあり、「転スラ」のストーリーは、ますます広がりを見せています。
アニメ「転スラ」では、原作漫画から変更されたエピソードや、Web小説にはない追加エピソードもあります。コミックやWeb小説を読みながら、アニメを視聴することで、それぞれの違いを楽しんでみてはいかがでしょうか。
(C)川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会
アニメ「転スラ」3期放送回一覧(動画リンクつき)
話数 | サブタイトル(タップで動画へ) | 見どころ |
---|---|---|
48.5 | 閑話:ディアブロ日記 | リムルの特技:名づけ |
49 | 悪魔と策謀 | ヴェルドラのプリン没収 |
50 | 聖人の思惑 | ルミナスとヒナタの出会いが神々しい |
51 | 平和な日々 | 兄の恋愛フラグをチクるシュナ |
52 | それぞれの役割 | ゴブタは居残り |
53 | 両翼会議 | ヒナタの微笑みにドキッ |
54 | 迫り来る者達 | 初登場のゴブアが”美鬼” |
55 | 聖魔激突 | ヒナタ、猫舌だった |
56 | ボタンのかけ違い | リムルvsヒナタの一騎打ち |
57 | 七曜暗躍 | ディアブロが無双すぎる |
58 | 神と魔王 | ルミナスとヴェルドラの笑える絡み |
59 | 和解と協定 | キラキラお目々のヒナタが可愛い |
60 | 開催準備 | ももクロの新OPお披露目 |
61 | 各国と招待状 | ラミリスがチョロかわいい |
62 | 迷宮と暴風竜 | ヴェルドラ&ラミリスが可愛い |
63 | 謁見式 | 魔王ミリムがかわいすぎる |
64 | ベニマルの受難 | ベニマルをめぐり恋のバトル勃発 |
65 | 閃光の勇者 | ヴェルドラが屋台のおっさん化 |
65.5 | 閑話:ルミナスメモリーズ | 魔王ルミナスの視点から語られる |
66 | 千客万来 | ”ビジュ良すぎ”なリムルに注目 |
67 | 前夜祭 | ヒナタにギャップ萌え |
68 | 開国祭 | 色気ありすぎなシオン&シュナ |
69 | 武道大会 | 対戦相手を棄権させる勇者マサユキの“話術” |
70 | 勇者との決着 | ゴブタの変身した姿に衝撃 |
71 | 迷宮解放 | リムルが珍しく“ガチギレ” |
72 | 祭の後 | リムル“東の商人”を黙らせる |
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