【WRC】第5戦 ラリー・ポルトガル(5月9〜12日)
WRC(世界ラリー選手権)「ラリー・ポルトガル」の競技3日目、SS(スペシャル・ステージ)11では派手なアクシデントが続き、なかでも、オリバー・ソルベルグ(トヨタ)の4回転クラッシュには悲嘆の声があがっている。
4日間で1日の走行距離が最長となる過酷なデイ3において、SS(スペシャル・ステージ)11「モンティム」は、平均スピードが高いうえに後半にコーナーが多く、さらにグラベル(未舗装路)の路面が滑りやすかったため、多くのマシンがアクシデントに見舞われた。
まずは、エルフィン・エバンス(トヨタ)が右コーナーでインを巻き込んでスピンを喫すると、ラリー・ポルトガル開始前までポイントトップだったティエリー・ヌービル(ヒョンデ)も左コーナーでアウトに膨らみ、マシンを破損。さらに、前日デイ2を終えて首位だったカッレ・ロバンペラ(トヨタ)は、コース脇の木にマシンを当ててしまい横転、デイリタイアとなっている。
そして、このSS11で最も激しいクラッシュを演じてしまったのが、WRC2カテゴリーに属するオリバー・ソルベルグ(シュコダ)だ。ロバンペラのクラッシュを解説する最中、映像が切り替わると、そのロバンペラがクラッシュした地点からすこし先で、後方を向いて止まっているソルベルグのマシンが映し出された。
続けざまにクラッシュシーンのオンボード映像が映る。どうやら右と左の複合コーナーを駆け抜ける途中でマシンの左側をヒット。映像を観るかぎり軽く接触したようにも見えるが、マシンは一瞬で左側が浮き上がり、そのままあっという間に4~5回ほど横転して止まっている。
このあまりにも激しいシーンを観た視聴者からは「道がやばいなこれは」、「連続横転・・・」と心配のコメントが上がったが、ソルベルグと助手席のコ・ドライバーはマシンを脱出して無事であった。SS11は、非常に危険なクラッシュが続いた「魔のステージ」となった。
(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2024』/(C)WRC)