【明治安田J1リーグ】FC町田ゼルビア 2-1 セレッソ大阪 (5月15日/町田GIONスタジアム)
町田ゼルビアの生命線とも言える「ロングスロー」。セレッソ大阪との一戦では小雨が降っていたことでボールが滑りやすい状況にあり、こうした試合では拭くためのタオルが重要となる。黒田剛監督のチームはこのタオルを濡らさないために、ある秘策を練っていた。
町田ゼルビアはJ1昇格初年度ながら上位争いを繰り広げている。彼らは自陣でボールを繋ぐことよりも、相手の嫌がることを徹底して実行するスタイルでライバルチームたちを苦しめている。
その代表例がロングスローだ。ファイナルサードであれば必ずと言っていいほどボックス内にロングスローを入れてカオスを生み出す。セレッソ大阪との今節でも積極的にボックス内へとボールを入れていた。
しかし、この試合は小雨が降っており、何も対策をしなければボールがかなり滑りやすい状況にあった。そのため各所にタオルが用意されていたのだが、それも濡らしてはいけないため、ある秘策を講じていた。
スコアレスで迎えた39分にその秘策が明らかとなる。カメラはタッチラインに逃れたボールを手にした町田ゼルビアの林幸多郎を捉えると、同選手はいきなりロングスローを投じるのではなく、透明な袋の中にボールを入れて乾いたタオルで水分を拭き取っていた。
この「袋」と「タオル」という二段構えの対策によって晴れの日と同じように鋭いロングスローがボックス内へと届けられた。
これにはファンも「ビニールw」「アップで映すなw」「いちいち袋に入れてるの笑うw」「徹底したロングスロー戦術」「ビニール開封きたw」「袋ウケるw」「開封動画きた」と反応。徹底した作戦に感心している様子だった。
なお、試合は試合終了間際にオーストラリア代表FWミッチェル・デュークが決勝点を奪い、町田ゼルビアが2-1の勝利。首位ヴィッセル神戸と勝ち点29で並ぶ2位と好調をキープしている。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)