【ラ・リーガ】ソシエダ 1-0 バレンシア(5月17日/レアレ・アレーナ)
これがラ・リーガの年間最優秀選手賞候補にノミネートされた実力なのか。ソシエダの久保建英がフェイントを駆使したキレキレのドリブルを前に、2人の相手選手は手も足も出なかった。
直近は2試合続けてベンチスタートになっていたソシエダの久保建英が、今節バレンシア戦で4月末に行われた第33節レアル・マドリード戦以来の先発出場を飾った。
いつも通り右WGのポジションに入ると、試合開始直後にアシストを記録するなどキレキレのプレーを披露。23分には得意のドリブルで相手守備陣を翻弄してみせた。
右のタッチライン際から中にドリブルをスタートさせた日本代表FWは、対峙したバレンシアのディエゴ・ロペス、ディミトリ・フルキエと2人の選手に対して、立て続けにカットインすると見せかけて縦へと突破。結果的にはタッチが大きくなってゴールラインを割ってしまったが、彼の好調さが伺えるシーンだった。
この試合で解説を務めた安永聡太郎氏は「アウトサイドで斜めをみせて、そこの重心移動をさせたところで縦に仕掛ける。(2つ目は)ちょっと長くなりましたけれども、非常に良い仕掛けでしたね」とコメント。相手の重心をずらしてからの突破に賞賛の声を送っている。
ファンも「キレキレですやん」「楽しそう」「久しぶりのスタメンでイキイキしてるな」「いいドリブルの仕掛けやった」と、日本代表FWの相手を翻弄する華麗な突破に大興奮の様子だった。
久保は5月15日にラ・リーガが発表した「年間最優秀選手」と「U-23最優秀選手賞」の候補に唯一ダブルノミネートされている。相手DFが手も足も出なかったこの場面は、日本代表FWが今のラ・リーガを牽引する選手たちの中に並べられるだけの実力の持ち主であることを証明するに相応しいシーンだった。
(ABEMA de DAZN/ラ・リーガ)