【WWE】SMACKDOWN（5月17日・日本時間18日／ジャクソンビル）
25歳の超新星女子レスラーが、大胆不敵に大先輩の大物女子レスラーの髪を引っ張りマットに頭ごと叩きつける超ダーティーファイトを炸裂。”ヒールなのに度胸がある”スタイルには意外にも「こういう意地が悪いところが好き」「いいヒールしてる」と賞賛コメントが相次いだ。
WWEでビアンカ・ベレアとティファニー・ストラットンが対戦。恐いもの知らずの、“宇宙一生意気な新人”ティファニーが、ビアンカのトレードマーク“長い髪”を使った大胆不敵な攻撃に会場からどよめきが起きた。
高飛車なヒールながら、新人らしからぬ度胸でファンの心を掴み人気急上昇中のティファニー。人気女子レスラー、ビアンカとの対戦でも怯むことなくエゲツない戦いぶりを発揮し、会場は彼女を応援する「ティッフィ・タイム」コールで埋め尽くされた。
ゴングとともにどつきあいやフルスイング張り手の応酬と、互いの筋肉美自慢とマウント合戦で始まった試合。ビアンカは元陸上のオールアメリカン、対するティファニーは体操の全米代表と共に元エリートアスリートの経歴を持つ。
そんなフィジカル強者同士だがプロレスでは凶暴そのもの。大先輩レスラー相手に手招きして「来いよ、来いよ」と挑発すると、怒りにまかせて突っ込んできたビアンカの地に着くほどの長いポニーテールを鷲掴みして引張りマットに頭を叩きつけるダーティーファイトを展開。
頭脳プレイとはいえ相手の髪を躊躇なく掴むエグい攻撃にファンからも「さっそく頭髪ｗ」「痛そう」や「上手いな」「こういう意地が悪いところが好き」「いいヒールしてる」と賞賛の声も多い。
実況の藤沢俊一郎アナウンサーから「ロングテールヘア攻撃」と命名されたこの攻め。実は体の一部とみなされ反則にはならないと番組でも紹介されたが、時にはムチのように”諸刃の剣”となる武器としても知られる。この日は何度もティファニーがこの髪を綱引きのように狡猾に引っ張り試合の流れを変えるシーンが目立った。
試合はヒザを負傷したビアンカが再三追い込まれたが、ティファニーがトップロープに登った隙を狙い撃ちしフィニッシャー「KOD」を炸裂させ辛くも勝利した。しかし現女子タッグ王者にして、シングルでも数々のタイトルを獲得した大物相手にデビュー僅か2年余りの新人が肉薄する大健闘。まもなく「ティファニー時代」が訪れる予感を感じさせる好勝負だった。
（ABEMA／WWE『SMACKDOWN』）
