<大相撲五月場所>◇九日目◇20日◇東京・両国国技館
序二段二十八枚目・房州山(境川)が序二段二十四枚目・爆羅騎(式秀)を下して4勝目を挙げた一番で、当初は「はたき込み」とされた決まり手が、のちに発生割合「0.03%」の激レアな決まり手に訂正され、ファンがざわつく一幕があった。
立ち合い、鋭く右で張って出た身長188センチの房州山は、土俵中央で反時計回りにまわり込むと、身長24.5センチの体格差を生かすように爆羅騎の背中付近を上から豪快に両手で叩いて勝負を決めた。
技の切れ味に土俵上に勢いよく前のめりに爆羅騎が崩れ落ちると「おぉ」と館内にどよめきが。爆羅騎の体は土だらけになったが、倒れ込んだ付近に房州山のさがりを見つけるなり、それを拾い上げて丁寧に房州山に届けた。爆羅騎は今場所2敗目を喫した。
取組直後は「はたき込み」とされた決まり手だったが、一つの取組を挟んで貴正道と美浜海の取組前に館内アナウンスによって「素首落とし」に訂正された。素首落としは日本相撲協会の公式HPで「特殊技」として紹介されるほどの珍手。発生確率は「0.03%」というから驚きだ。この訂正アナウンスを受け、ファンからは「珍手キタ!」など驚きの声が相次ぐ事態に。一方ではあまりに聞きなれない決まり手だったためか「素首落としって名前が怖い」といった戸惑いの声まで聞かれた。
なお、同HPによると、そのほかの“特殊技”には引っ掛け、送り吊り落とし、送り掛け、割り出し、うっちゃり、後ろもたれなどがある。(ABEMA/大相撲チャンネル)