上川陽子外務大臣の「うまずして何が女性でしょうか」発言と、それをめぐる報道について、お笑いコンビ・ぺこぱの松陰寺太勇やパックンらが20日の『ABEMA Prime』で自身の見解を述べた。
上川大臣の発言は、静岡県知事選の応援演説における、地元の女性支持者らとの集会で出たもの。発言は20分ほどで、地元静岡への思いや女性流出への危惧、川勝前知事との距離感、新知事誕生への意欲などが語られた。また、「うまずして」は次の文脈で話されている。
「大きな大きな命を預かる仕事であります。その意味で今、一歩を踏み出していただいたこの方たち女性が、うまずして何が女性でしょうか。私も初陣の時に、本当にみなさんに『うみの苦しみにあるんだけど、ぜひうんでくださいね』と最後の演説で申し上げたんですが、いつも彼のことを思うと、その場面がバーっと頭によぎってくるんです」
「うみの苦しみは、今日は男性もいらっしゃいますが、本当にすごい。でも、うまれてくるこれから未来の静岡県、今の静岡県を考えると、私たちはその手を緩めてはいけない。そう思うのであります」
松蔭寺は、X上で記事の見出しを見て驚いたというが、「マジか?と思って中を追っていったら、全然思っていた内容と違った」とコメント。グラビアタレントYouTuberのRaMuは「このご時世にヤバくない!? と思ったが、全文見たら“私たちが若い人たちを生み出していこう”という熱い思いだと感じた。あえてあら探しをするなら、『女性』とか『今日は男性もいらっしゃいますが』という言葉を使った点ではないか。あと、何が言いたいかもわかりづらかった」との考えを述べる。
一方、パックンは「であれば、女性支持者を集める必要はないのでは。女性向けに話す前提で呼ばれていると思うし、それを期待されているはずだ」と指摘。さらに、「初陣」という言葉に注目し、「これが『初産』だったら100%(アウト)だが、初陣なら戦う意味の“うみだす”だろう」と述べた。
松陰寺は、こうした発言で叩かれてしまう風潮に疑問を呈する。「政治家個人が本当に思っていることが聞けなくなってしまう。例えば、『手も足も出ない』という表現をする時に、障害がある方への配慮が必要だとなる可能性もある。ある程度の比喩に対しては寛容であったほうがいいのではないか。“静岡県をどうしたいのか”がトピックになるべきで、こういう揚げ足とりばかりになると成熟しないと思う」。
なお、上川大臣は19日、「女性パワーで未来を変えるという真意と違うかたちで受け止められる可能性がある」として、発言を撤回している。(『ABEMA Prime』より)
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