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【映像】藤本五段VS山下三段 終局後の瞬間

 将棋の竜王戦6組ランキング戦の決勝が5月21日に行われ、藤本渚五段(18)が奨励会員の山下数毅三段(15)に勝利し、6組優勝と自身初の本戦進出を決めた。

【映像】藤本五段VS山下三段 終局後の瞬間

 現役最年少棋士の藤本五段が、堂々の本戦入りを勝ち取った。異例の奨励会員との決勝戦となった本局は、藤本五段得意の雁木模様の出だしに。玉型や駒の働きから、山下三段の作戦勝ちで先手ペースでの進行と見られていた。勢いよく後手へと迫っていった山下三段だったが、藤本五段も簡単には倒れない。苦しい時間が続いていたが、訪れた反撃のチャンスを見極め攻勢に出ると、一気にリードを拡大。藤本五段が押し切り、大激戦を制した。

 この結果、藤本五段は竜王戦参戦2期目で本戦進出が決定。終局後には、「嬉しいです。すごく注目される対局だったので、そこで結果を出せて良かった」とホッとした表情を見せた。今後は藤井聡太竜王(名人、王位、叡王、王座、棋王、王将、棋聖、21)への挑戦者を決めるトーナメントへ挑む。本戦は上位組からの進出者の方が対局数が少ない“変則トーナメント”となっており、厳しい道のりが予想されるが、「挑んでいく気持ちで頑張っていきたい」とコメント。18歳の藤本五段がどのような戦いぶりを見せるのか、期待せずにはいられない。

 一方、プロ入り資格を獲得するか注目を集めていた山下三段だったが、先輩棋士の壁に阻まれることに。今期の6組全7局を振り返り、「どれも厳しい戦いばかりで実力不足を痛感した」と語った。決勝に挑んだことで、来年は5組への参戦が決定している。「全体的に序中盤の精度が低かったと思うので、より良い将棋を指したい」と語った山下三段の今後の躍進から目が離せない。
ABEMA/将棋チャンネルより)

【中継】第37期 竜王戦 6組ランキング戦 藤本渚五段 対 山下数毅三段
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