生態系への影響が懸念される、繁殖力が強いカミツキガメ。実際に噛まれたらどうなってしまうのか。噛まれた男性を直撃した。
千葉県印旛沼でおこなわれていたのは特定外来生物「カミツキガメ」の捕獲作業。根絶に向け、今年も恒例となる捕獲作業が始まった。現在この周辺だけでおよそ9000頭のカミツキガメが生息しているとされ、600メートルの範囲に15個の罠を設置。早速2頭を捕獲し、千葉県生物多様性センター主幹の小野知樹氏は「何もしないでいるとどんどん増えていってしまうので、防除に努めているところ」とコメント。カミツキガメを2007年度からこれまでにおよそ1万8000頭を捕獲しているが、いまだ根絶には至っていない。
花園教会水族館の篠澤俊一郎館長氏はカミツキガメの噛む力について「肉がちぎれていくような感じの圧力」「一番わかりやすいのは、ペンチでグッと押しつぶされる感じ」と説明。
「噛まれたときの手袋これです」と、薬指の部分がえぐれてなくなっている手袋を見せて「1回噛むと離さないので、グッと離すときにこの部分がちぎれた。指の肉片が少し持っていかれた。肉片というかほんのちょっとだが、生身だったら指がなくなる」と生々しく振り返った。
ピラニアも飼育しているという篠澤氏は「ピラニアだったら肉片がスパッと切れる。ただピラニアの場合は切れても痛くない。ただ血がすごく出る」「(カミツキガメ)はちぎるような感じの痛みで、痛み(の種類)が違う」「移動とか掃除するときに噛まれる」と解説した。
カミツキガメは1回の産卵で最大60個ほどの卵を産むと言われており、非常に繁殖能力が高いという。篠澤氏は「噛まれる瞬間というのは基本的には陸地。水の中で噛むことはほぼないので。要するにカミツキガメって水の生き物。春になると4月から6月、7月にかけて産卵する。そのために陸地に上がってきて、彼らにとって(陸地は)アウェーなので警戒心が強い。そこに近づいてきたものにパクッと噛みつく」と遭遇の可能性について説明した。
「噛まれたときはどうすればいい?」という質問には「離してくれないので水の中に入れるか、あとは首をへし折る。あんまり引っ張っちゃうと(噛まれた部位が)持っていかれる可能性もあるので、そのままの方がいいかもしれない。向こうから噛みついてくる場面ってほぼない。基本触らないというのが一番のポイント」と、対策と注意点を語った。
過去にロケでカミツキガメを捕獲した経験があるという、ドランクドラゴンの鈴木拓は「食べるとけっこうおいしい」とコメント。冬眠をしている冬のうちに捕獲しようとしてもまったく見つからないそうで「それを見つけることができれば賞をもらえるぐらい。だから冬眠している場所もわからないですし、生態が謎なんです。専門家もわからないんです」と明かした。
タレントのでか美ちゃんは「お子さんとかめちゃめちゃ怖いですよね。大人は触らないとか気をつけられるけど、カメを見つけたら『カメだ!』となっちゃうと思うので、注意していかないと…」と警鐘を鳴らした。
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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