【スーパーフォーミュラ】第2戦(決勝・5月19日/オートポリス)
第2戦の決勝で、F1直下のF2からスーパーフォーミュラへと転向してきた岩佐歩夢(TEAM MUGEN)が、その実力の高さを証明するオーバーテイクを見せた。
岩佐は、予選ではポールポジションを獲得したが、決勝ではスタートで牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)と山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING)に抜かれ、前を追いかけ続ける展開となった。
25周目、岩佐はトップを走っていた牧野とともにピットイン。牧野は、先にタイヤ交換を済ませていた山本の前でピットアウトし、岩佐は山本のさらに後方にいた太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)の後ろでピットアウトした。
岩佐は、これら3台をオーバーテイクしなければ優勝はないため、タイヤのマネージメントをしつつも、早く的確に前車を抜かなければならない状況となった。そして、前方の山本と太田がバトルしているところを冷静に後ろから観察しつつ、27周目に太田に勝負を仕掛けた。
ホームストレートで太田の真後ろにマシンをつけてスリップストリームを使うと、そのまま1コーナーでインを伺うも太田が応戦。1コーナーでは抜くことができず、抑えられたと思ったが、岩佐は太田よりも立ち上がりで上手く加速し、EKチェーンコーナーでアウトから並びかけると、そのまま見事に太田を抜き去った。
岩佐のタイヤの方が新しかったとはいえ、「上手い」「アウトから」「大外刈り!」「お見事!」など、視聴者も岩佐の鮮やかなオーバーテイクを絶賛していた。
(ABEMA『スーパーフォーミュラ2024』/(C)JRP)