【明治安田J1リーグ】ヴィッセル神戸 0-1 東京ヴェルディ(5月26日/ノエビアスタジアム神戸)
逆足から放たれた超高精度クロスにスタジアムが大歓声だ。東京ヴェルディのMF翁長聖が右サイドからカットインして入れた鋭いクロスボールを、ヴィッセル神戸のMF山口螢がクリアしきれずにオウンゴールに。触らなければ味方が押し込んでいたであろう高精度パスに「ポジショニングも最高でクロスも最高」とファンも大興奮となる一発だった。
注目のシーンはゴールレスで迎えた65分だった。左サイドのFW染野唯月が逆サイドへ大きく展開。右サイドで幅を取ってフリーとなっていた翁長が右足でトラップしてボックス内の様子を伺う。しかしまだ味方選手が攻め上がりきれていないことを確認すると左足に持ち替えてそこからインスイングのボールを入れた。
低く鋭いボールは、FW木村勇大に向かって飛んでいく。その直前でなんとかボールをクリアしようとした山口が、左足で蹴り出そうとするが、ボールの勢いが鋭く、最終的には自チームのゴールネットを揺らすオウンゴールとなった。
このシーンについて解説の原一樹氏は「まずは染野選手が尾長選手をよく見ていました。ファーストタッチが決まったことで中へ。ここで高いボールではなく低いボールを入れることで、山口選手はクリアしきれなかった。しかしクリアしなければ後ろには木村選手がいた。どうにかクリアしたいという思いから少し難しい形になったオウンゴールでした」と解説。翁長のファーストタッチからの低いクロスが生み出したゴールであることを強調した。
このプレーにSNS上でも「良いクロスだ」「ポジショニングも最高でクロスも最高」「これはいいところに通したな」「ナイスボールだ!」といった翁長を称えるコメントや「蛍なにやっとんねーーん」「クリアしきれなかったかー」「判断ミスだな」など山口の対応に関するコメントも見られた。
結果的にこのゴールが決勝点となり、昨シーズンの王者を相手に昇格組の東京Vが白星。東京Vは5試合ぶりの勝利となった。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)