【FAカップ】マンチェスター・シティ 1-2 マンチェスター・ユナイテッド(日本時間5月25日/ウェンブリー・スタジアム)
マンチェスター・ダービーとなったFAカップ決勝で、物議を醸す判定が起きた。マンチェスター・シティのFWアーリング・ハーランドがボックス内で競り合った際、マンチェスター・ユナイテッドのMFコビー・メイヌーにまるでラグビーのようなタックルを食らって転倒。しかし、ファウルのホイッスルは吹かれず、この判定にシティのペップ・グアルディオラ監督も納得がいかず不満を示した。
2シーズン連続でマンチェスター・ダービーとなったFAカップ決勝。リベンジに燃えるユナイテッドが2点を先行し、迎えた75分に問題のシーンが起こった。
左CKを獲得したシティは、キッカーのFWフリアン・アルバレスがファーサイドに長いボールを蹴り込む。ハーランドがいち早く落下点に入るが、対応したメイヌーはハーランドの身体を抱き抱えるような格好で必死のディフェンス。最後はハーランドを押し倒す“ラグビータックル”のような形となってしまった。
しかし、この接触はまさかのノーファウル。リプレイ映像で確認するとメイヌーは完全にハーランドの身体を抱き抱えており、ハーランドのプレーを妨害している。解説の福西崇史氏も「メイヌーはボールを見てなかったですからね」と、ノーファウル判定に驚いた様子だった。
シティの選手たちは主審に猛抗議したが、判定は変わらずゴールキック。ハーランドは呆れた表情を見せ、テクニカルエリアに出てきたグアルディオラ監督も両手を広げて「なぜなんだ? 抱き抱えているだろ?」とばかりにアピールした。
試合を見ていたファンもさすがに苦言。「さすがにファウルだろ」「これPKじゃないのか?」「完全に妨害してるw」「ハーランド呆れてるやんw」「ペップもおこ」「そりゃ怒るわな」「ハーランドにやったら何してもいいみたいな審判の風潮そろそろやめてくれんかなマジで」「普通に投げ倒してる様に見えるけど」「メイヌーはボールまったく見てなくて、ハーランドを両手で掴んでホールドして倒してる。これでノーファウルはやばいやろ」などの反響が出ている。
また試合後、英紙『デイリー・メール』は、このシーンに対して「WWEチャレンジ」という見出しの記事を掲載。「メイヌーがハーランドに対してボックス内でチャレンジした。しかしPKとはならず、その判定はシティのファンや選手たちにとって大きな失望となった」と報道し、シティにPKが与えられるべきプレーだったとの見解を示している。
結局、ユナイテッドがシティを2-1で撃破。赤い悪魔が昨シーズンのリベンジを達成し、8年ぶり13回目のFAカップ制覇を達成した。
(ABEMA de DAZN/FAカップ)