仲が良いからこそ!?トップ棋士の“塩対応”の瞬間がファンの爆笑を呼んだ。将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2024」予選Cリーグ第1試合、チーム藤井 対 チーム豊島の模様が5月25日に放送された。2勝2敗で迎えた第5局の作戦会議室では、糸谷哲郎八段(35)が局面についてのトークをノンストップで展開させていたが、リーダーの豊島将之九段(34)の反応は“極薄”。らしさ全開の表情に、視聴者も「スルーww」「糸谷独り言やんw」と大笑いしていた。
両軍2勝2敗で迎えた第5局。3勝目を奪うべく、チーム豊島からは大石直嗣七段(34)、チーム藤井からは青嶋未来六段(29)が対局室へと向かった。大石七段は、事前に行われた作戦会議で立てた方針通り、相手の向かい飛車を誘導。対抗形の将棋へと進行した。
チーム豊島の作戦会議室では、これまでに2戦2勝を挙げ、まずは一仕事を終えた豊島九段が“もぐもぐタイム”に。お弁当を食べながら今後の対局に向けて、パワーチャージを図っていた。控室で継ぎ盤を操作しながら対局の様子を見守っていた糸谷八段は、「あ、いった!戦闘民族・大石直嗣か。これ、突くのかね?落ち着て?」と局面についてのトークを展開していたが、豊島九段の反応は薄い。ちらっと盤面を一目向けたのち、『ふーん』のみ反応。そのままお弁当を食べ続けていた。
豊島九段と言えば、少年時代に当時ネット上での研究仲間だった村田顕弘六段とのチャットでのやりとりのエピソードが有名。対局に関する話題にはしっかりと返答するものの、村田六段が学校生活に関するメッセージを送ると「ふーん」を通り越してローマ字で「hu」のみ返答していたという爆笑エピソードだ。その逸話を彷彿とさせるようなやりとりに、ファンからは「スルーww」「糸谷独り言やんw」「むし」「もぐぴー無言」「もぐもぐとよぴーの実家感」「聞いてない?」「でたfu」と多くのコメントが寄せられていた。
対局は、押し引きのある展開から玉の深さを活かした大石七段が、一瞬の切れ味から勝利をもぎ取る結果に。初出場のABEMAトーナメント初勝利を飾るとともに、チームに3つ目の白星を持ち帰った。
◆ABEMAトーナメント2024 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり今回が7回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士11人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全12チームで行われる。予選リーグは3チームずつ4リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)