いよいよ日本時間6月2日に迫る今シーズンのチャンピオンズリーグ決勝。1996-1997シーズン以来2度目の優勝を目指すドルトムントと、2シーズンぶり15回目の王座奪還を目指すレアル・マドリードが、イングランドの聖地ウェンブリー・スタジアムで激突する。
欧州ナンバーワンクラブを決めるCLの決勝では、数多くの伝説のゴールが生まれてきた。そのうちの1つが、ガレス・ベイルがリヴァプール相手に決めた伝説のバイシクルシュートだろう。2017-2018シーズンのファイナル、ウクライナのキーウで開催されたレアル・マドリードvsリヴァプールでの出来事だった。
3連覇を狙う王者レアル・マドリードが、加入1年目のFWモハメド・サラーを中心にCL最多得点記録を更新するなど破壊的な攻撃力で13年ぶりの欧州制覇を狙うリヴァプールと激突した。
しかし、試合は誰もが描いていたような熱戦とはならなかった。大きな“カオス”が何度も起きたからだ。31分にサラーがセルヒオ・ラモスに倒されて負傷交代し、51分にはリヴァプールのGKロリス・カリウスのスローが目の前にいたカリム・ベンゼマに当たってゴールへ。思わぬ形でリヴァプールが失点することとなった。
アクシデント続きだったリヴァプールに希望を与えたのは、55分にFWサディオ・マネが一死に報いる得点で試合を振り出しにもどしたこと。この夢を打ち砕いたのが、61分から投入されたベイルだった。
ピッチに立ってわずか3分後の64分だ。マルセロの左サイドからのクロスに反応したベイルは、ボックス内で後ろ向きからノンステップでのバイシクル。ボールはそこまで高さが出てなかったが上手くインパクトし、ゴール左隅に突き刺す。驚愕のシュートで勝ち越し点を奪った。
あまりにも綺麗すぎる、まるで漫画のようなバイシクルシュート。このゴールは、当時マドリード指揮官を務めていたジネディーヌ・ジダン監督が決めた“CL決勝史上最高のゴール”と評されるボレーシュートと比較される一撃に。マドリードを3連覇に導いた伝説のゴールとして今も語り継がれている。
チャンピオンズリーグ公式Xがこのゴラッソ動画を再び投稿すると、「とんでもない一撃」「CL決勝で最高のゴールの1つ」「魔法みたいだった」「神懸かってた」「史上最高のバイシクル」「マジで震えた」「言葉もない」などのコメントが寄せられるなど、再脚光を浴びている。
ちなみにベイルは83分にもミドルシュートで追加点。母国ウェールズで見事な活躍を見せ、レアル・マドリードをCL3連覇に導いた。そんなレアル・マドリードは、2023-2024シーズン決勝でドルトムントとの大一番を迎える。再び歴史に残るゴールが生まれるのか。目が離せない。
(ABEMA/WOWSPO/チャンピオンズリーグ)