スーツケースに入った原唯之(46)さんの遺体が多摩川で発見された事件で、警察は異例の対応を余儀なくされている。
【映像】アウトロー系配信者・原さんが配信していた内容(動画あり)
原さんは「唯我」の名で動画投稿サイトにて活動。そのため警察は原さんの知人の配信者への聴取をしていたが、聴取をやめ防犯カメラなどの客観的な証拠を調べる捜査に切り替えたという。
ITジャーナリストの三上洋氏は、警察の取り調べを受けたとされる原さんの知人の配信者たちが「これから警察の取り調べLIVE配信します!」と内容を次々と暴露することが問題化したことについて「彼らはいいことも悪いことも、トラブルも失敗もみんな話をするというのがひとつのコンテンツ」「そういう人たちにとって警察から聴取がくるということは、それは重大なことなのでネタにせざるを得ない。配信で報告するということはごくごく自然な流れ」と説明した。
また、そこには「配信者として生きてきた人たちならではのルール」があるそうで、三上氏は「弔いというか、彼(原さんが)常に配信してきたということを『ちゃんと語ってあげなきゃ』という思いもある。自分たちの雑談の配信の中でも取り扱わないほうが変だと、あえて配信するのかなと思う」と推測した。
朝日新聞によると原さんが配信者だったため「考察動画」が数多くアップされ、警察署近くで生配信や捜査員とのやりとりを実況する人も出現。原さんを知る関係者は配信者が多く、捜査の進捗状況を公開され容疑者がそれを見てしまう恐れがあると県警が判断し、聴取をやめて防犯カメラなど客観的な証拠を調べる捜査に変更した。
元徳島県警警部の秋山博康氏は捜査の変更について「やらざるを得ない」として「被害者に非があるのか、ないのかを絶対に捜査するべき。本来は被害者を知る、そういう配信者の関係者を聴取する。しかしこういう風に動画で配信されたら、家族の共犯事件なので、それをみて逃亡されたらいけない。逃亡の恐れがあることによって関係者の聴取を一旦やめた。それが異例ということ」と説明した。
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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