実質賃金は25カ月連続でマイナスになっている一方、初任給が急上昇している。これは若者のみが優遇されているということなのか? 経済愛好家/コラムニスト/ニューレディの肉乃小路ニクヨ氏に聞いた。
今年4月の新入社員の大卒初任給は前年より4.01%増加の22万6341円であり、初任給を引き上げた企業は7割に達している(株式会社産労総合研究所による中間集計)。そして、東京商工会議所の調査(274社が回答)では、来年度の初任給引き上げ予定の企業がすでに5割に達しているという。
この状況にニクヨ氏は「若年層の労働力が減少している中で、大卒の人材確保のために給料を上げるのは理解できる」としつつ、「中高年の給与も伸ばしてほしい。そうでなければ『新卒との給料があまり変わらないのに、こっちはこんなにも働かされるのか』と不満が生じてしまう」と述べた。また、高度経済成長期には賃上げへの真剣な取り組みがあったが、近年はそれが見られないことに対する疑問を示した。
さらにニクヨ氏は「中高年の給料が上がらないのは『この人たちは最後まで黙ってしがみつく気だな』と会社に舐められているからだ。対照的に若い世代は選択肢も多く、『給料を上げなければ転職してしまうかもしれない』対象に映っている」と指摘し、「中高年も『じゃあ俺たちも出ていっちゃうよ』というくらいの気概があってもいい。ずっとぬるま湯に浸かったままでは、『気がついたら茹でガエル』なんて事態に陥ってしまう」と中高年にエールを送った。
では、中高年が“気概”を持つためにはどうすればいいのか?
ニクヨ氏は「実際に転職するかどうかは別として、自分の市場価値を知るために転職エージェントに登録すればいい」と指摘した。
「自分の経歴を提示することで、自分に対する求人情報や市場価値を確認することができる。そして、もし市場価値が低いと感じたら自己改善の動機付けにすればいい」
◼︎ニクヨ氏から新社会人へのアドバイス
ここまで中高年への“喝”が続いたが、ニクヨ氏は新社会人に向けても3つのアドバイスを送った。
1.都心に住むこと
家賃は高いが、都心に住むことで人間にとって一番大事な資産である「時間」を節約ができる。いろんなところにすぐに行け、多くの人とリアルに会うチャンスも増えるため、特に若い人には適している。
2.シェアエコノミーの活用
シェアハウスやメルカリなどの中古品売買、音楽のサブスクなどを活用することで、コスパよく楽しんで有効にお金を使える。
3.自己投資が最高の投資
20代、30代は知識の吸収力が最も高い時期であり、この時期に様々なことを吸収することがゆくゆくは自分に返ってくる。
(『ABEMAヒルズ』より)
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