“新しいジャンプ”タテ読みマンガサービス「ジャンプTOON」がスタート 浅田統括編集長「読みやすいのが一番。おもしろい作品を読者に届けたい」
【映像】注目のタテマンガサービス「ジャンプTOON」

 タテマンガの領域に、大注目のサービスが新たに登場した。5月29日からスタートした、タテ読みマンガサービス「ジャンプTOON」。集英社があえて“ジャンプ”の名を入れた肝いりサービスで、オリジナル作品から人気作品のタテカラー版まで、多数の作品が楽しめると早くも話題になっている。数々の人気マンガを手掛けてきたジャンプTOON、浅田貴典統括編集長も「おもしろい作品を読者に届けたい。(タテマンガのメリットは)読みやすいのが一番」と自信を見せている。

【映像】注目のタテマンガサービス「ジャンプTOON」

 「ジャンプTOON」が生まれるきっかけとなったのは、今から約2年前、若手社員が出した企画だ。浅田統括編集長は「検討した結果、GOサインが出ました。タテマンガの世界で貪欲に作品を作り、読者に向き合い、才能ある作家さんとお付き合いして、おもしろい作品を読者に届けたい」と意気込んでいる。タテマンガの魅力については「上から下にスクロールするので、読み間違いが発生しない」とし、さらに「主人公への没入感が強い作品は生きる」と、タテだからこその効果もあるという。

 浅田統括編集長に聞けば、おすすめ作品は続々出てくる。スマホから出てきたモンスターによって学校に閉じ込められてしまうパニックサスペンス「ああ、生きているって素晴らしい」にはじまり、「盾の勇者の成り上がり」で大ヒットしたアネコユサギの新作「鎧の令嬢の返り咲き」、異世界のおっさんコンビニ店員が最強という「異世界コンビニのおっさん 実は最強。」、姉からの嫌がらせに復讐を近く「害悪姉と決別します」、財閥跡取りの美男子4人から同時に好かれる女子高生を描いたラブコメ「美男財閥」などが注目作だ。

 現場は線画、ネーム、背景、カラーの4チームに分かれている。ネームにはじまり、下塗り、線画、影入れ、背景、仕上げの6工程をこなす。オリジナル作品だけではなく、人気作のタテカラー版もあるが、たとえば大人気作「ハイキュー!!」で主人公・日向翔陽がジャンプしたシーンは、縦長に作れるコマの特性を生かして、ダイナミックに描けるようになった。

 浅田統括編集長は「タテのマンガもヨコのマンガも物語を届けるという点では同じ。創作に全力投球している作家さんがいる。おもしろい作品を作って読者さんに届けたい」と熱く語った。今度、この「ジャンプTOON」からどんな人気作が生まれ出すか注目だ。
SHIBUYA ANIME BASEより)

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