5月31日にエスコンフィールドHOKKAIDOで行われた日本生命セ・パ交流戦 2024、北海道日本ハムファイターズ対横浜DeNAベイスターズの一戦で起きた、DeNA・山﨑康晃の“ボーク”についてNPBの元審判員・坂井遼太郎氏が言及した。
2-2の同点で迎えたこの試合の8回裏・日本ハムの攻撃・無死一塁、打席には5番の松本剛という場面で、マウンド上の山﨑は、代走で出た一塁走者の五十幡亮汰の足を気にかけ、牽制をすることに。一塁へと偽投した後で山﨑は、立て続けにもう一度、一塁に向けて偽投することとなったが、このプレーを見た審判はボークを宣告。するとスタンドのファンの多くがそうであったように、DeNAの一塁・オースティンは、何が起きたのか理解できない様子で、両手を広げるポーズを見せることに。結局、このボークにより、五十幡は労せず二塁へと進塁することとなった。
6月7日放送の『バズ!パ・リーグ』(ABEMA)では、改めてこの場面についてVTRを交えつつ紹介することとなったが、その際に坂井氏は「プレートから(足を)外せば偽投はOKなんですが、プレートの後縁線を越えないと、外れたとはみなされない」と、“プレートを外す”という定義について説明し、偽投をする際には、適切に投手板から足を外すことが大前提であるとした上で、ボークをとられた山﨑の二度目の偽投について「投手板の後縁線を越えていないとの判断で、ボークという判定になっている」と、1回目の偽投と2回目の偽投では、プレートの後縁線を越えているか否かという点が大きく異なっていたと解説。その上で「これはもう本音で言いますけど、(ボークは)かなり判定のしにくい、難しいものになる」と、もともとボークの判定は、審判にとっても判断しにくいものであると審判側の事情についても触れ、その上で審判は自身がボークだと確信を持ったプレー以外は「ボークの判定がしにくい」とコメントした。
(ABEMA『バズ!パ・リーグ』)