昨年の借りを返す快勝だった。Mリーガー、各プロ団体推薦者が出場する「Mトーナメント2024」予選1stステージF卓が6月10日に開催され、伊達朱里紗(KONAMI麻雀格闘倶楽部・連盟)が首位通過。創設年度の昨年は初戦敗退。今年は第1試合の大トップで得たアドバンテージを活かし、悠々の通過でファンへ笑顔を届けた。
第1試合は東家から菅原千瑛(BEAST Japanext・連盟)、伊達、新井啓文(最高位戦)、 松本吉弘(渋谷ABEMAS・協会)の並びで開始。伊達は東2局1本場、リーチ・ツモ・赤・ドラの1万2000点(+300点)で大きな先制に成功した。さらに同2本場、ペン3筒待ちの三色同順をリーチすると、これをあっさりツモ。リーチ・ツモ・三色同順のまたも親満貫でダントツ状態となり、このリードを保って+75.1の大トップとした。インタビューでは「自然にアガることができたので、どうやって守るのか、それとも伸ばすのか手牌と相談しながら(戦っていた)。展開に恵まれていました」と穏やかに試合を振り返った。
第2試合は松本、伊達、菅原、新井という並びで開始。ここでは菅原と松本がデッドヒートだ。親満貫、跳満、そして倍満と次々に大物手が飛び出す中で、伊達は慎重な立ち回り。それでもアガリを2度決めて、3着で試合終了。第1試合の大トップが活き、首位通過となった。
試合後は「(有利な展開でも)ドキドキはしました!」と笑顔で一言。通過がほぼ確定したオーラスは下位者の戦いに対して「絶対熱い戦いをしているのに、水を差すのはちょっと嫌だな、と思ってしまった」と語り、トーナメント戦だからこその難しさも感じていたようだった。
2ndステージ以降は初対戦の相手も待っている。「初めて1stステージを通過できたので、本当にうれしい。麻雀は負けることのほうが多いので、今日は『勝ったよ!』ということをみんなに伝えられて、すごくうれしいです!」と笑顔を見せると、ファンからは「だてこ〜」「かっこよ」「スーパースター伊達ちゃん」「次も伊達ちゃん頑張って!」とエールが送られていた。初戦敗退で悔しい思いをした昨年、その後のシーズンでは4着回避率のタイトルも獲得し成長を見せた。本格化した鬼姫がMトーナメントでも主役となるか。
【第1試合結果】
1着 伊達朱里紗(KONAMI麻雀格闘倶楽部・連盟)5万5100点/+75.1
2着 新井啓文(最高位戦)2万3800点/+3.8
3着 菅原千瑛(BEAST Japanext・連盟)1万2800点/▲27.2
4着 松本吉弘(渋谷ABEMAS・協会)8300点/▲51.7
【第2試合結果】
1着 松本吉弘(渋谷ABEMAS・協会)5万300点/+70.3
2着 菅原千瑛(BEAST Japanext・連盟)4万4300点/+24.3
3着 伊達朱里紗(KONAMI麻雀格闘倶楽部・連盟)1万6800点/▲23.2
4着 新井啓文(最高位戦)▲1万1400点/▲71.4
【最終結果】
1位 伊達朱里紗(KONAMI麻雀格闘倶楽部・連盟)/+51.9
2位 松本吉弘(渋谷ABEMAS・協会)/+18.6
3位 菅原千瑛(BEAST Japanext・連盟)/▲2.9
4位 新井啓文(最高位戦)/▲67.6
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mトーナメント プロ麻雀リーグ「Mリーグ」初となる冠大会で個人によるトーナメント戦。現Mリーガー36人と元Mリーガーやタイトルホルダーなどプロ5団体からの推薦者24人、計60人で行われる。Mリーグの昨シーズン優勝チーム所属の4選手は、予選2ndステージからシード出場となる。全試合「Mリーグルール」で行われ、予選は1stステージ、2ndステージ、ファイナルステージに分けて行われ、それぞれ2位までが次のステージに進出。セミファイナル(ベスト8)、ファイナルを経て優勝者を決める。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)