【明治安田J1リーグ】横浜F・マリノス 1-3 FC町田ゼルビア(6月15日/日産スタジアム)
FC町田ゼルビアの真骨頂が炸裂した。横浜F・マリノス戦で首位チームが得意のショートカウンターから逆転ゴール。U-23日本代表のMF平河悠、MFバスケス・バイロンと素早く繋ぎ、折り返しをドンピシャで合わせたFW藤尾翔太のゴールに「藤尾きたー!!」「全員が連動したフィニッシュ」とファンも喜びを爆発させている。
注目のシーンは、1-1で迎えた57分だった。前線への縦パスは一度インターセプトされるも、藤尾が素早く切り替えて相手DFと競り合う。ボールは相手陣内中央に転がり、拾った平河が間髪入れずに右サイドへスルーパス。抜け出したバスケス・バイロンがトラップした後すぐさま左足アウトサイドでゴール前にパスを送ると、藤尾が身体を投げ出しながら左足で合わせてゴールネットを揺らした。
解説を務めた福田正博氏は、「平河が拾ってから背後。非常にシンプルですけど、ゴールに速く攻撃を仕掛ける、ゼルビアらしい攻撃だったと思います」とコメント。ゴールを7秒で陥れた鋭利なショートカウンターを称賛した。
またSNS上ではファンが、「お得意のパターンだね」「よく合わせた」「こりゃ優勝だな」「藤尾きたー!!」「全員が連動したフィニッシュ」「バイロンからのパスも正確だったけど、その前の悠のスルーパスが華麗すぎてビビりますわぃ」「バイロンさん、利き足左だからって、アウトサイドでクロス供給する!?」など、大いに盛り上がった。
決勝点でチームの勝利に貢献した藤尾は、U-23日本代表のアメリカ遠征を終えて6月13日の夜に帰国したばかり。試合後のインタビューでは、「疲労はあったかもしれないですけど、チームが2連敗できない状況だったので絶対に勝ちたいと思って臨みました。(試合に)出る以上は結果を残したい気持ちが強かったのでよかったです」とコメント。ナ・サンホ、ミッチェル・デュークなどFWに負傷者が相次ぐなか、若き背番号9が頼もしいプレーでチームを牽引した。
結局、試合は3-1で終了。町田が今季初の逆転勝利で2試合ぶりの白星を収め、2位鹿島アントラーズと勝点差2で首位を走っている。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)