派閥の裏金をめぐる、安倍派のかん口令を暴露した元衆議院議員の宮沢博行氏。過去3年間で140万円のキックバックを受け、派閥から「報告書に記載しなくていい」と指示があったことを明らかに。その後“文春砲”でスキャンダルが明らかになることがわかると議員辞職をした。
そんな裏金問題の当事者の宮沢氏は自民党・安倍派幹部について「謝るのが下手、謝罪が下手。ものすごい下手」と切り捨てた。
「安倍氏が『これ(キックバックを)やめよう』と言って亡くなられて、そのあと復活する会議があったかないか、とあった。この内容が明らかになっていないから国民のみなさん、モヤモヤされている。『誰がキックバック再開を決めたんだ』と。幹部の方に話を聞くといろいろ言うが『混乱していてそれどころじゃなかった』という人がいる。だったらそうやって言って謝罪してよ」と、宮沢氏は当時の状況を振り返りながら胸中を吐露。
謝罪すべき内容については「『ごめんなさい、本当に安倍氏が亡くなったあとで、ぐしゃぐしゃしていて本当によくわからなくなってしまった、申し訳ない』と。その2つ目に謝るのは、『これを止めきれなかった私たちにも責任がある』という風に謝罪する、それが必要だと思う」と語った上で、「『記憶にございません』『承知しておりません』とか、知らないわけないだろうと私は言いたい。そんなこと言うんだったらしっかり謝ったほうが私は近道だと思う」と語気を強めた。
森喜朗元総理の関与を指摘する声があることには「お金と森元総理の直接の関係については事実を私は全然知りませんので、それについてはお答えすることはできない」と前置きしながらも「しかし派閥のなかにいて『この派閥、森さんの影響力デカいなあ』というのは感じた」と明かした。
国際政治学者の舛添要一氏は「お年寄りで元気に活躍されている大先輩というのは、どの派閥もものすごく影響力がある」と説明。
「安倍派というのは最強の軍団で、総理をずっと生んできた。そして人事権を握る。そうするとおごりも出てくるし、結局みんな従う」「最強軍団だったことのマイナスが出た。ほかの派閥がもっとしっかりしていて、どこが一番になるかわからない、各派閥から総理が出ているという、そういういい意味での活力がなくて本当に『安倍一強』だった。これが1つの根源だと思う」と分析した。
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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