将棋の藤井聡太叡王（竜王、名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖、21）に伊藤匠七段（21）が挑戦する第9期叡王戦五番勝負第5局が6月20日、山梨県甲府市「常磐ホテル」で始まった。シリーズは両者2勝2敗のタイ。本局の勝者が叡王のタイトルを手にする。藤井叡王は防衛4連覇で八冠を死守することができるのか、伊藤七段が待望の初タイトルを手にするのか。振り駒の結果、先手は藤井叡王に決定。大注目の五番勝負ラストマッチが始まった。
防衛4連覇で八冠堅守か、新叡王の誕生か。シリーズ成績は両者これまでに2勝2敗となっており、4月から始まったシリーズはいよいよ決着局を迎える。
同学年対決として注目を集める本五番勝負は、タイトルホルダーの藤井叡王が幸先良く先勝を飾ったものの、第2、3局で伊藤七段が驚異の追い上げで連勝。“絶対王者”の藤井叡王をカド番に追い込んでみせた。
しかし勝負所の第4局では、互いに得意とする角換わりの出だしから端歩の折衝から先手の穴熊へと猛攻を仕掛けた藤井叡王が抜け出すことに成功。伊藤七段も簡単には譲れぬと勝機を伺ったものの、藤井叡王は軽快に桂馬を跳ねて伊藤七段の先手玉にプレッシャーをかけてリードを拡大。カド番の一局で底力を見せつけ、快勝を飾った。
両者にとって譲れぬフルセットの第5局は、対局前の振り駒の結果で藤井叡王が先手に決定した。将棋界を飛び出し大注目を集める本局。藤井叡王が防衛4連覇で全八冠を死守するのか、伊藤七段が3度目のタイトル挑戦で絶対王者の牙城を崩し初戴冠となるのか。ラストマッチのゆくえから目が離せない。
持ち時間は各4時間。
（ABEMA／将棋チャンネルより）
