【写真・画像】「また最終コーナー」百戦錬磨のレーサーもなす術なし “魔のコーナー”でクラッシュ続出…悪夢の瞬間 ドライバーは検査も「異常なし」発表で安堵 1枚目
【映像】極悪天候で“豪快オーバーテイク”の瞬間

スーパーフォーミュラ】第3戦(決勝・6月23日/スポーツランドSUGO)

 雨と霧に見舞われ、さまざまなドライバーがクラッシュした決勝レースで、F1で3位表彰台にも登った百戦錬磨の小林可夢偉(Kids com Team KCMG)が鮮やかなオーバーテイクを見せた。

【映像】極悪天候で“豪快オーバーテイク”の瞬間

 レースは、雨と霧のためセーフティカー(SC)先導でスタートした。決勝前のウォームアップ走行で、山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING)がクラッシュしてリタイアとなったため、小林は予選から順位がひとつ繰り上がり、14番手からのスタートとなった。SCラン中、あまりに厳しいサーキットコンディションを見て、小林は「これがテレビでどう映ってるか分からんけど…なかなか面白いね」とコメント。

 その後、5周目でSCが入り6周目にリスタートすると、すぐに佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)をかわし、ストレートでは前車の水飛沫を上手く避けながら、空いていたイン側からフル加速。

 1コーナーの飛び込みで阪口晴南(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)をオーバーテイクし、あっという間に11番手までジャンプアップした。さらには、10番手を走る木村偉織(San-Ei Gen with B-Max)のインに飛び込んで並びかけようとするが、そのタイミングで大嶋和也(docomo business ROOKIE)がクラッシュを喫し、SC宣言が出されたため、小林は一旦引かざるを得なくなった。

 さらに13周目にリスタートすると、太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が最終コーナーでコースオフ。それをかわしつつ、小林はエンジンの出力を一時的に上げるオーバーテイクシステム(OTS)を唯一使用し、先ほどSCによって抜くことができなかった木村をパス。さらにはヘアピンから国本雄資(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)の背後につくと、S字を抜けたところで鮮やかに抜き去り、8番手へと躍り出た。

 それでも小林の勢いは収まらず、次のストレートでは小高一斗(KONDO RACING)に並びかけ、そのまま小高の後ろを付いて行くと、ハイポイントコーナーではオーバーテイク寸前というところまで魅せたものの、今度は阪口晴南(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)が最終コーナーでクラッシュ。このアクシデントによって赤旗が提示され、小林のオーバーテイクショーも残念ながらここで終了となった。

 どのドライバーも苦戦する雨の中、そしてわずかなタイミングしかバトルできなかったレースにも関わらず、見事14番手から8番手までジャンプアップした小林を見て、「カムイOTSwww」「可夢偉えげつない速さ」「もう8位」「カムイつええw」と、ABEMAの視聴者はその速さを絶賛していた。

 なお、レースは赤旗終了で12周目時点の順位が最終結果となり、小林可夢偉は10位でフィニッシュしている。

(ABEMA『スーパーフォーミュラ2024』/(C)JRP)

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