ABEMA的ニュースショーが追ってきた別府ひき逃げ事件。2022年6月29日、大分県別府市で大学生2人が車に追突され死傷し、現場から逃走した八田與一(はった よいち)容疑者の行方は依然わかっていない。事件発生から2年が経過したいま、事件への想いを千原ジュニアが激白した。
━━当初、事件についてどういう印象だったか。
「本当に事件のことを知らなくて。だって、大分の会館みたいなところにポスターが貼られていたんですよね。(番組スタッフが)それを見て番組でやってみようっていうことで。結果、僕はひき逃げとは思っていませんけど、ひき逃げ事件とされるものを、なかなか東京で知るすべはないです。普通に生活していたら」
━━事件のことを知る中で、不条理に思うことや感じることはあるか。
「八田容疑者という人間の動画・音声を見たり聞いたりすると、非常に人間的に不愉快だなと思いますね」
━━遺族の父親と話をしたり母親の手紙を見たりしたが、1人の親として感じることあるか。
「辛くて悲しくて忘れることができないのは当然ですけれど。一番印象に残っているのは、お父さんがまだ一度も仏壇の前で手を合わせておられない。『それをしてしまったら終わってしまうような気がする』という。八田容疑者が捕まってという時に初めて仏壇の前に座られるのかなと思って。1日も早くそんな日が来ることを願っていると思いますし。番組の中で大々的に何度もやって、(八田容疑者が捕まった)ニュースが携帯から流れてくるんじゃないかと日々思いながら見ていますけど。本当に不思議でしょうがない、たとえば家の最寄りの派出所で八田容疑者の顔を見ることもあるし、地方でロケをしていて青森の山奥の交番で見ることもあるし、ポケットティッシュに八田容疑者の顔があって『この顔見たら…』みたいなこともある。すごく広まっているからこそなぜかなと。1年経つと2年経つとなかなか…という悲しい数値が出ていたりするから、やはり“初動”というのが大事だし、初動がミスったからこその動き方とか、他にもあるんじゃないかなと思いますね」
━━以前、ジュニアさんが「初動で人間ミスもあるから、謝って突き進んだらいい」と言っていた。しかし、いまだに“謝り”もなければ突き進んでいるように感じない現状についてどう思うか。
「誰でも間違えるし、『間違ってすみませんでした。こういう動きで頑張っていきます。一緒になって頑張りましょう』『お願いします』というのが世の常じゃないの?と思いますけど。『間違っていません』って間違ってるし」
━━署名をやった当初は5万人、今は7万人を超えている。大分県警を訪ねても「まだ殺人事件にはできない」とそこが全くステイ。ジュニアさんも「今の情報見る限り、殺人やろ」と言っていたが、その辺はどう思うか。
「完全に殺人に切り替えて。時効が延びるからというのもありますけど。殺人罪にすることで認知度が変わるわけじゃないですか。罪状を変えない理由を教えてほしいですね。なぜひき逃げのまま行きたいのか。その前に(被害者と)トラブルをして明らかに狙ってノーブレーキで突っ込んで。それひき逃げじゃない、殺人でしょって。誰が見てもそう思いますよね。なぜそれを変えないのかという大分県警の見解を聞きたいですね」
━━毎朝、八田容疑者が捕まっていないかとチェックしていると話があったが、この事件に対してそこまで気にかけている理由とは何か。どこが刺さったのか。
「お母さんの手紙にもあったし。本当にお父さんの背中を見て、そこを目指してという、家族の絆を感じるし。お父さん、いまだに息子さんとLINEをやられていて。それで仏壇の前にはいまだに座っていないという状況は、子どもがいるものとしては想像を絶する。捕まえる、いい方向に向かうのであればと番組の取材にも答えてくれているでしょうし。そういう意味では、一丸となってやらせていただけたらと思いますね」
━━最後に、遺族から「芸能界をはじめ、東京の人たちでこの事件や八田容疑者を知っている人はどれくらいいると感じますか?」と質問があったが、これについてどう思うか。
「この番組でやったことで、知っている方が増えたのは間違いないですけど。でも(知っている人は)そんなに多くはないですね。いま重要指名手配犯、何人か載っていますけど、八田容疑者以外どれくらいの事件を明確に知っているかといえば2、3人ですもんね。1人で2年間誰にも触れずに助けを得ずに逃げるのは無理。知ってか知らずか、誰か協力者がいるような気がします。もしかしたら、知らずに協力してしまっているかもしれない。そういうことの無いように情報を流して、知ってもらうのが一番ですよね。ただ、風化させないのは不可能だから、そのスピードをいかに遅らせるか。その間に何としてでも捕まえてもらいたいです」
情報提供は別府警察署(0977-21-2131)まで。X(旧Twitter)の番組公式アカウント(@News_ABEMA)のダイレクトメッセージでも情報を募集している。
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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