■「レールを敷くのも親の仕事」「YouTubeのコメントがきっと自己肯定感につながる」
脳科学者の茂木健一郎氏は、「きれい事に聞こえるが、異常は『個性』だ。わかりやすいと受け入れられるが、わかりにくいとなかなか理解してもらえない」と指摘。そして、アカデミー賞を受賞した映画『レインマン』のモデルとなったキム・ピークのエピソードを紹介する。「とにかく歩き回り、レストランで声を上げるなど、日本だと室内に閉じ込められるような子だった。しかし、父親は彼にオスカー像を持たせて、“息子がモデルになった『レインマン』がアカデミー賞を取った”と知らしめ、周囲が理解してくれる環境を作った」。
ギャルタレントのあおちゃんぺは、「未来くん個人を思うと、成長した時によろこんでくれるだろうかと正直心配に思った。批判したいわけではなく、私が同じ立場になったとした時、子どもがどう思うか心配になるという意味だ」との考えを述べる。
お笑いコンビ・EXITの兼近大樹は、「未来くんに限らず、特殊な環境で過ごす人がこの先幸せに暮らせる環境を作るのは、今生きている我々の責任だ。その意識を世の中の全員が共有でき、認められれば、見た目や中身が、どんな人がどう生きようと関係ない世の中になるのではないか。それを進めるのは、表に出ている我々の仕事だと思う」と持論。
あおちゃんぺは「そういう社会になればいいとは思う。ただ、特徴があるのにないような反応をするのは差別だし、人間扱いしていないことと一緒だ。本人や家族が傷つくような反応が出ても、それが公平な目で見ていく社会ではないか」とした。
こうした意見に孝輔さんは「おっしゃる通り、初見の驚きを僕らは否定していない。ただ、驚いてもらっていいが、それをネット上で済ませてもらいたい。未来くんを知ってもらうことで、すれ違いざまにそれぞれの人から向けられる目線がなくなる社会になってほしい」と呼びかけた。
星野夫妻が訴えたいのは、未来くんの障害はデメリットではなく、唯一の強みだということ。しほさんは「SNSは無限の可能性やチャンスを秘めている。魂を削るような思いで発信を続けているが、気をつけないといけないことも多い。親が傷つく言葉と、本人が傷つく言葉も違うので、私たちも学びながら正しい選択をしていきたい」と語る。
孝輔さんは「レールを敷くのも親の仕事だ」とし、「できないことがある一方、未来くんにしかできないこともある。応援に支えられて幸せを築けるだろうという自信とともに、僕たちはそこへ向けて進んでいかなければならない。ここで、見ていただいている方に感謝を伝えたい。将来、冷たい視線にさらされて傷ついても、今YouTubeに付いているコメントを読めば、『こんなに自分は愛されているんだ』という自己肯定感・救いにつながると思う」との想いを吐露した。(『ABEMA Prime』より)
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