現在「別府ひき逃げ事件」で重要指名手配されている八田與一(はった よいち)容疑者。元徳島県警警部の秋山博康氏が過去の事例から逃亡犯の手口をひも解いた。
【映像】事件直後に買い物をする八田容疑者(防犯カメラの映像)
秋山氏が11年間行方を追った徳島・淡路父子放火殺人事件。被疑者は潜伏先のマンションで死亡しているのを同居人の女性に発見され、のちに本人だと確認された。
「(被疑者は)初めて会った女性を口説いて11年間ヒモ生活で、ずっとそのアパートの一室に11年間潜んでいた」と説明。同居人の女性は相手が被疑者であるとは知らなかったそうで「捜査中に逃亡して、ある駅でキヨスクをしていた女性に『すまんけど、今日ちょっと家族とケンカしたので帰るところがない。1日泊めてくれ』と。その女性も『はい』ということで1日泊めた。そこからずっと11年間。(被疑者は)話術があって詐欺の前科がある人間だった。『俺が主夫をする』ということで、ご飯を作る、掃除をする、洗濯をする。ずっと主夫代わりをしていた」と驚きの手口を明かした。
男女の関係があったのかという質問に秋山氏は否定して「当時、逃げたのが50歳くらいで、(相手は)ひとまわり上の女性。そういう風にだまして11年間」と相手は年上の女性だったことを明かした。
八田容疑者については、全国に顔写真のポスターが貼られていることから変装しているであろうと予想し「髪を伸ばしたり短くしたり髭をたくわえたり。そして、当然偽名。それで潜伏しているのでなかなか発見できない場合がある。いまはSNSやニュース番組で名前は知られるようになったが、全国民では知らない人も多いし、全国の警察も全員がこの事案、この顔を覚えているわけでもない」と指摘した。
弁護士の清原博氏は八田容疑者自身が過去に整形したことを告白していることに触れて「整形をしてかなり見た目が違ってしまっている可能性がある。つまり長髪にして、髭を生やし、眼鏡をかけるとか、いろいろなことをやっていると思う。そういうなかで、顔写真や風貌予想の絵では決め手になるような情報が得にくい気がする。誰かが八田容疑者を匿っている、支援している、手助けしている人がいるはずなので、そこから尻尾を掴むような捜査が必要なのではないか」と提言した。
情報提供は別府警察署(0977-21-2131)まで。X(旧Twitter)の番組公式アカウント(@News_ABEMA)のダイレクトメッセージでも情報を募集している。
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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