罪を犯した逃走犯はどのように逃げるのか。別府ひき逃げ事件の八田與一(はった よいち)容疑者の居場所を予想するため、過去の指名手配犯の潜伏先を調査した。
「きれいだね、沖縄みたいだね」八田容疑者が口にしていた「沖縄」。ABEMA的ニュースショーでは沖縄で八田容疑者の情報提供を求め、各地で手配書を配った。沖縄は2007年に英会話学校講師を殺害、2年7ヵ月逃走した市橋達也受刑者が逃走していた土地だ。
簡易宿泊所で八田容疑者の手配書を見せると、従業員は「全然気づかない」と語り「身分証明書も外人さんとかは必要だが、日本人の方の場合は免許証掲示とかはない。普通に泊まれちゃう」と証言した。
「離島に逃げるんじゃないか」と語る男性もいた。市橋容疑者は那覇からフェリーで久米島に移動。そこから沖縄本島から約100km離れたオーハ島という離党に渡り潜伏していた。久米島とオーハ島までは干潮のときは歩いて渡れるほどの距離。ここを市橋受刑者は歩いたり泳いだりして渡っていたという。
かつて134人程度が生活していたオーハ島だが、現在は1家族だけでほぼ無人島化している。アースマリンクラブの宗形勝一氏によると、かつてガイドをしていた親戚がこの島に住んでおり、市橋受刑者を船で乗せたことがあるという。
「このあいだ来たときよりもさらにジャングルになっている」と草木が生い茂る道を進み、市橋受刑者が潜伏していたという建物がある島の裏側へと移動。宗形氏が「これ」と示したのは、かつて米軍の通信基地だったという廃墟。ここを拠点に市橋受刑者は自給自足の生活をし、ときには隣の島まで水を汲みに行っていた。
宗形氏が「誰か最近来ているな」と、何者かが最近廃墟を使用したと見られる「木を伐採した跡」や「火を使った痕跡」などを発見する場面もあった。現在、市橋受刑者が降り立った久米島のフェリー乗り場には、八田容疑者のポスターが貼られている。
別のケースでは、2018年大阪府富田林署から逃亡した樋田淳也受刑者は「お遍路」に身を扮していた。このお遍路コースでも八田容疑者の情報を求め、徳島から香川を回った。お遍路が逃走犯にとって好都合なのはそのスタイルだ。
ペンションで働く男性は「(笠を)被られたらわからない」とコメント。スタッフが笠を被ってみると目元までが影となり、顔全体を確認するには下から見上げる必要があった。
お守り授与所で働く女性は、お遍路について“おせったい”という文化があると説明。「『お饅頭どうぞ』とか、みんなくれる」と、食べ物に困ることはないと明かした。
情報提供は別府警察署(0977-21-2131)まで。X(旧Twitter)の番組公式アカウント(@News_ABEMA)のダイレクトメッセージでも情報を募集している。
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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