【WRC】第7戦 ラリー・ポーランド(6月27日~30日)
ポーランドで行われたWRC(世界ラリー選手権)第7戦の競技3日目、苦労人のベテランドライバーが激走直後のインタビューで脚光を浴びた。そのドライバーとは、ヒョンデに所属するアンドレアス・ミケルセンだ。
年齢は現在35歳で、近年はWRC2カテゴリーで3年連続チャンピオン争いをしていた苦労人(2021年はチャンピオン獲得)だが、2024年はヒョンデチームで3台目のマシンのドライバーとしてトップカテゴリーに参戦してきた。
そんな彼が、ここポーランドでさらに躍進する。競技2日目デイ2のSS2やSS4でトップタイムをマークすると、そのままカッレ・ロバンペラ(トヨタ)やティエリー・ヌービル(ヒョンデ)など名だたるドライバーを抑えて、デイ2終了時点で暫定一位に立ったのだ。
そして迎えた6月29日、デイ3のSS11(チャルネ)。7本のステージ中3本目となる同SSは、ハイスピードで道幅の狭いチャレンジングなコースだ。しかし、ロバンペラをして「怖い」と言わせるこのコースであっても、ミケルセンは果敢にアクセルを踏み続け、巧みなブレーキングを駆使して、見事トップタイムを獲得!
イケメン、イケオジとしても知られているミケルセンだが、このSS11フィニッシュ後のインタービューでも、爽やかな絶品スマイルを見せてくれた。そして自身の走りについて聞かれると、「ペースが速かったですよね。最後のコーナーは慎重になりました」と謙遜。
さらに、インタビュアーから手のひらにマメができていることを指摘され、「痛くないですか?」と聞かれると、「大丈夫です。運転に問題はなかったです」と漢気まで見せつけた。
ミケルセンは最終日に順位を落とし総合6位でフィニッシュしたものの、デイ3終了時点で2位につけるなど、トップカテゴリーで円熟の走りを見せた。
(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2024』/(C)WRC)