【映像】高い! 豆腐の移動販売 100万円UPで現在の平均年収は?
住宅街を走る移動販売車から聞こえてきたラッパの音。売っているのは…。
創業160年以上の老舗豆腐店「染野屋」。店舗を設けず、移動販売車で商品を直接届ける昔ながらのスタイルで事業を展開している。
「つい買っちゃうよね。営業が上手いよね。気さくで若いのに」(常連客A)
「人間相手だからいろいろと気を遣うこともね。お店と違うもんね。がんばっていますよ」(常連客B)
23歳の菊池洸希さんが前の会社を辞めて転職したのは今年3月のこと。今では豆腐の発注から販売までを全て1人で担う仕事にも慣れ、一日で11万円以上を売り上げることもある。
「基本給の28万円にプラスしてインセンティブ(歩合給)が売り上げのパーセンテージでもらえる。合計30万円ちょっとだ」(菊池さん)
大卒の初任給の平均は22万8500円のため、これはなかなかの好待遇。従業員およそ170人の中小企業がここまでするのには深刻な事情があった。
「どうしても人数が足りなくて。うちは本当にマンパワーに頼る営業形態なので、(給料を)ちょっと上げても仕方がなく、あまり集まらない。ガツンといってしまおうと上げた」(染野屋・小野篤人社長)
結果、求人に応募してきた人の数は目標の4倍以上に。もちろん今いる従業員の給与も引き上げ、平均年収は100万円ほど上がりおよそ600万円になった。
すると投じた人件費を上回る効果がすぐに上がったという。
「売り上げの更新記録が早い。間違いなく売上が上がってきているので嬉しい。やっぱり人がきちんとしっかり売ってくれないと、販売そのものがなくなってしまうので。また、給与水準が高いと応募も増すが、同時に退職率も下がってくる」(小野社長)
今後、人材確保だけでなく企業の成長も見据えた前向きな賃上げが中小企業にも広がっていくかもしれない。
※これはテレビ朝日「グッド!モーニング」で放送した内容をABEMA TIMES編集部で記事化したものです。
本記事は自動文字起こしツールや生成AIを利用していますが、編集部の確認を経て公開しています。