【明治安田J1リーグ】サンフレッチェ広島 1-3 ヴィッセル神戸(7月6日/エディオンピースウイング広島)
【映像】“糸引き”ピンポイントクロス&ドンピシャヘッドの瞬間
Jリーグ最強ホットラインが火を吹いた。ヴィッセル神戸のFW武藤嘉紀とFW大迫勇也がハイレベルな連係プレーでゴールをこじ開けてみせた。元日本代表コンビが質の高さで決め切った得点にファンも「武藤と大迫のホットライン質高え」「むとさこえぐい」「大迫、武藤ナイス過ぎ」と大興奮だ。
注目のシーンは、ゴールレスで迎えた11分だった。神戸が自陣からショートパスをつないで相手陣内に入ると、大迫がボックス手前中央で縦パスを引き出す。背番号10は相手4選手の間で素早く反転し、振り向き際に左足で右サイドへ展開する。相手の背後に抜け出してパスを受けた武藤は右足でボールをコントロールすると、左足でゴール前にクロス。
ゴール前中央に走り込んでいた大迫が、相手選手の背中を取りながら頭で合わせる。しっかりと叩きつけたヘディングシュートがGKの手をすり抜けていき、神戸が中央を固めていた広島の守備をこじ開けて先制点をもぎ取った。
解説の水沼貴史は「今のクロスは糸を引いていましたね。大迫から武藤のパスは無理な体勢だったんですけど、しっかりと武藤に渡す。パスが届いてからは武藤には(中を見てクロスを上げる)余裕がありましたね。本当にピンポイントでした」とアシストした武藤のクロスを称賛した。
同じく解説を務めた森崎浩司は「広島としては一度(3バック中央の)中野選手が引っ張り出されて、そこで大迫選手に起点を作られてからサイドに振られて、そのまま大迫選手に(ゴール前中央に)入られた。クロスの質とフィニッシュの質で上回られましたね」と守備側の目線を交えながら、得点を生み出した武藤と大迫の質の高いプレーを褒め称えた。
さらにはファンからは「シンプルかつ上手い武藤と大迫の質」「大迫完璧ヘッド」「今のは凄すぎよ」「よっちナイスクロス」「いやまじで大迫ヤバくない?」とSNSにはファン・サポーターの歓喜の声が散見された。
神戸は17分に同点弾を許すも、52分にCKから勝ち越しに成功する。71分にはカウンターの局面で大迫が強靭なポストプレーで起点を作り、武藤が鋭いグラウンダーのクロスを入れると、MF山口蛍がシュートを流し込んでダメ押しの3点目。武藤&大迫のJ最強ホットラインが2得点を生み出す半端ない活躍で、チームを約1カ月半ぶりの2連勝に導いた
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)