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【映像】AJスタイルズ、電撃参戦に意気込み

 7.13日本武道館で、いよいよWWEスーパースターのAJスタイルズが初めてプロレスリング・ノアのリングに上がり、“方舟の象徴”丸藤正道と対戦する。

 AJスタイルズといえば、これまでWWEの世界王座とWWE王座という頂点のベルトを腰に巻き、今年の5.4『バックラッシュ』では現・統一WWE王者コーディ・ローデスとメインイベントで対戦したばかりのトップ中のトップ。WWEスーパースターが他団体のビッグマッチに参戦するというのは今までは考えられないことだったが、今年、WWEがトリプルH体制となったことでNOAHの要請を受け入れ、ついに実現することとなった。

 そんな“奇跡の一戦”を翌日に控えた7月12日、AJスタイルズが丸藤正道戦への意気込みを語ってくれた。

(聞き手・文/堀江ガンツ)

——5年ぶりとなる日本での試合を控えた今の気持ちを聞かせてください。

「日本は大好きだし、すごく恋しかったよ。COVID-19(コロナ)があったりして5年間来られなかったけど、こうして戻ってくることができてうれしい」

——AJ選手のキャリアの中でも日本で活躍した経験は大きなものですか?

「非常に大きいね。AJスタイルズは日本での経験によって進化を遂げて、いまこのWWEでのスタイルができあがったと思っているよ」

——今回はNOAH初参戦となるわけですが、WWEスーパースターが他団体のビッグマッチに出場することは、少し前では考えられないことでしたよね?

「まずありえないことだった。だから昨年、シンスケ(・ナカムラ=中邑真輔)がNOAHに上がってグレート・ムタと対戦すると聞いたときは驚いたし、信じられなかったよ。でも、今こうして自分がNOAHに出場するということは、トリプルH(WWE最高執行責任者=COO)が正しいことをやっているということだろう」

――WWEがトリプルH体制になってからの変化というのは、WWE及び世界のプロレス界にどんな影響をもたらすと思いますか?

「各国のプロモーションと協力体制を敷くことで、世界中の才能に溢れたアスリートがさらにWWEに集まることができるようになると思っているよ」

――今回のAJ選手のNOAH参戦は、WWEでPLE(プレミアム・ライブ・イベント=ビッグマッチ)のメインイベントを張る本物のトップが他団体に出場する第1弾として非常に重要な意味を持つと思います。その一番手に自分が選ばれたことについて、どう感じていますか?

「これは光栄なことであり、本当に特別なことだと思う。実際、自分はついこの間、PLE(5.4『バックラッシュ』)のメインイベントを闘ったばかりで。それでありながら、NOAH日本武道館のダブルメインイベントに出場することができるというのは、トリプルHが本当にプロレスリング・ノアのことを考えているからこその決断だろう。もしかしたら、この一戦を機に世界のプロレスシーンが大きく動いていく歴史的な一歩になるような気がするよ」

——プロレスリング・ノアという団体に対してどんなイメージを持っていましたか?

「イメージとしては、伝説的なレスラーであるミサワ(三沢光晴)が作った、グリーンのリングというものを思い浮かべるね。そしてレスリングスタイルは、ファイティングスピリッツに溢れ、ハードヒット、ハイフライング、プロレスリングに必要なものがすべて詰まっていて、自分のスタイルに非常に合っていると思う」

――記者会見では三沢光晴選手、小橋建太選手の名前も出していましたね。

「やはり彼らはレジェンドだからね」

――三沢選手、小橋選手の印象的なムーブはありますか?

「ミサワといえば、もちろんフォアアーム(エルボー)だね。そしてコバシはバーニングハンマーがすぐに思い浮かよ」

――三沢選手とAJ選手では、フォアアームを得意とするという共通点があるわけですね。

「そこは重要な共通点だと思っている。NOAH創始者であるミサワを象徴する技であり、もちろんAJスタイルズを象徴する技であるフォアアームでマルフジを下して、新たな歴史を作れたら素晴らしいね」

――その三沢選手の正当後継者的な立場にあるのが、今回対戦する丸藤正道選手です。

「ミサワというレジェンドに学んだからこそ、やはりマルフジもレジェンドになったんだと思う。彼の動きは非常にアスレチックだし、運動能力が高く独創的であり、すべてが素晴らしいね」

――その丸藤選手と対戦して、どんなものが生まれるかすでにイメージできていますか?

「何か人々の心に残る“瞬間”というものを作ろうと思っている。だから、一時も試合を見逃さないでほしい。試合のすべてを記憶に留めておくということは難しいかもしれないけれど、瞬間、瞬間が忘れられないものになるような試合にしたい」

——『バックラッシュ』でのコーディ・ローデス戦などは、まさにそんな試合でしたね。

「うん、すごくいい試合だったし、今の話を聞いてその試合を思い浮かべていただけたなら、すごくうれしいよ。明日は絶対に忘れることができないような、クラシックな試合を必ずお見せする。楽しみにしていてほしい」

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