<大相撲七月場所>◇三日目◇16日◇愛知・ドルフィンズアリーナ
輝かしい実績を積み重ねて今場所初土俵を迎えた期待の大型新人が、166キロの巨漢を“たった2秒”で電車道。体重200キロに迫る立派な体躯に「デカすぎないか」といった懐疑的な声も聞かれたが、そんな懸念を一瞬で一蹴する衝撃的な勝ちっぷりに「200キロなのに体が締まってる」「めっちゃ動けるやん」「重くて速い」驚きの声が相次いだ。
幕下最下位格付出・一意(木瀬)が三段目二枚目・峰洲山(鳴戸)を電光石火の出足で寄り切って2勝目を挙げた。
身長184センチ、体重195キロの恵まれた体を武器に、金沢学院高(現・金沢学院大附属高)時代には世界ジュニア選手権重量級優勝など5冠を達成し、日大に進学後は国体優勝など6冠を成し遂げた一意。今場所、幕下最下位格付出でデビューを飾った注目の大型新人力士だ。
対する峰洲山は身長173.5センチ、体重166キロ。数字的には劣るが、仕切り線を挟んで向かい合う姿に見劣りはない。そんな巨漢力士同士の一番は、衝撃的な結末を迎えた。
立ち合い、先に手をついた峰洲山に対し、ゆっくり、どっしりと自分のペースで腰を落とした一意。バチっと胸を当てて正面から当たると、即座に左を差して一気に寄り切った。わずか2秒ほどの取組だったが、圧巻の電車道に館内がどよめいた。
想像の斜め右を行く結末にABEMAのファンは騒然。「200キロなのに体が締まってる」「めっちゃ動けるやん」「重くて速い」「はやすぎ」「えぐw」と驚きの声が殺到。中には「あっという間に番付を上げるな」「大の里みたいだ」など、先場所に所要7場所で史上最速の幕内優勝を果たした大の里を引き合いに出す声まで聞かれた。一方、敗れた峰洲山は1勝1敗のタイとした。(ABEMA/大相撲チャンネル)