<大相撲七月場所>◇四日目◇17日◇愛知・ドルフィンズアリーナ
決まり手が“珍手”なら、最後の両力士のもつれ方も珍しい形だった。まるでプロレス技のようなアクロバティックな動きに「何が起きた?」などファンから驚きの声が相次いだ。
序二段三十枚目・松蘭(放駒)が序二段二十九枚目・藤乃波(藤島)を珍しい決まり手“ちょん掛け”で下し1勝目を挙げた一番での一コマ。
立ち合い頭を下げて鋭く当たった松蘭。やや押し込まれたものの、相手の首を抱え込むと足技を駆使して華麗にバランスを崩しにかかった。藤乃波は突如、まるでプロレス技のように後ろに倒れ込みながら投げようとする格好となったが、そのまま土俵に倒れ込んだ。
勝負は松蘭に軍配が上がり、決まり手は“ちょん掛け”。日本相撲協会の公式サイトによれば発生割合0.01パーセント、決まり手ランキング61位の珍しい掛け手で、足を掛ける形が手斧(ちょうな)に似ていることが名前の由来だという。松蘭は1勝目。敗れた藤乃波は2敗目を喫した。
松蘭の華麗な“ちょん掛け”に「何が起きた?」と驚きの声が聞かれたほか「おお」「うまかった」となどの声も続々。敗れた藤乃波のアクロバティックな決着に「バックドロップ」「プロレスみたい」といった声も寄せられた。(ABEMA/大相撲チャンネル)