傷を負った右耳にガーゼを付けたトランプ氏に投げキッスをする青いドレスの女性。共和党大会では観衆をわかせるスピーチを披露した。
彼女の名はララ・トランプ。
トランプ氏の次男・エリック氏の妻で、義理の娘だ。大統領選を11月に控えた今、時の人になっているという。
ララ氏は、トランプ氏に“一本釣り”されたような形で今共和党の全国大会のNo.2の座にいる。今の共和党大会をニューヨーク・タイムズなどは“トランプフェス”と呼んでいるが、ララ氏はその責任者とも言える人物だ。
2016年の大統領選。この時トランプ氏を支えたのは実の娘のイバンカ氏であり、トランプ氏が苦手としてきた女性票を集めたり、イメージアップのために前面に出てくるケースが多かったが、今回は表立った役割を与えられていない。そして妻のメラニア氏も一歩引いていると言われている中、ララ氏がトランプ氏のチアリーダーとも言える存在になっているのだ。
そんなララ氏はどのようなキャリアの持ち主なのか?
ワシントン・ポストによると、高校時代にチアリーダーをしていたララ氏。大学卒業後はニューヨークにあるお菓子作りの専門学校へ。そして2014年、トランプ氏の次男・エリック氏と結婚。その後はテレビ番組のプロデューサーを努めた。
トランプファミリーの中で頭角を現したのは、選挙戦真っ只中だった2016年のことだ。きっかけは、プライベートジェットに乗っていたトランプ氏が「自分について非常に良いことを言っている」と振り返った画面に映っていたのがララ氏だった、というエピソードをアメリカメディアが伝えている。
2人の子を持つ母親という一面や、チアリーダー出身。こうした“身近さ”がトランプ派をアピールする強力な武器となっているようだ。ララ氏は大統領選の”勝利の女神”となるのだろうか?
ララ氏の抜擢と活躍について、教育経済学を専門とする慶應義塾大学の中室牧子教授は「日本とは異なり、アメリカでは家族にも公的な役割が与えられることが多いこともあり、『候補者の周囲にいる人たちが側近としてどのように振る舞い、役割を果たしていくのかも含めて候補者の実力』と見る向きがある」とコメントした。
(『ABEMAヒルズ』より)
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