神奈川県が「Kanagawa-Ken」のロゴを発表した。神奈川県の地形を犬に見立て、広報活動などで活用するとともに県のイメージをさらに向上することが目的だという。
県の形のキャラクターと言えば、千葉県のマスコットキャラクターのチーバくんだ。チーバくんは「ゆめ半島千葉国体」のマスコットキャラクターとして2007年に登場。子どもたちを中心に人気を集めて関連グッズが売れに売れ、2010年には県のマスコットキャラクターになると発表。そこから一気に全国区の人気となった。
千葉日報社の平口亜土編集局次長は「端的に言うとかわいい。横から見て千葉県の形になっていますが、デフォルメして丸みを帯びたかわいらしい形に仕上げている。かわいらしさが一番支持されているのではないでしょうか」と解説した。
そんななか、千葉にもさほど人気が出なかったマイナーなキャラ「ちば犬(ちばけん)」がいることが判明。ちば犬はちば環境再生基金のマスコットとして2002年に誕生しているため、チーバくんよりも5年先輩だ。
しかし平口氏は「イベントとかで子どもたちが泣き出してしまったり」と、ちば犬はシュールすぎる見た目のため一般受けせず、知名度がいまいちなのだと明かした。
千葉県の熊谷俊人知事は7月18日におこなわれた千葉県知事定例記者会見で、Kanagawa-Kenについて問われると「Kanagawa-Kenが有名になって愛されていけばいくほどチーバくんの認知度はさらに上がっていくという風に思っていますので、ライバルどころか非常にウェルカム」と余裕の回答だった。
千葉県の広報を担当する千葉県総合企画部 報道広報課 戦略広報推進室の小倉卓晃氏は「パクられたという気持ちはまったくありません」と明かして「そもそもチーバくんは犬ではない、フシギな生き物」と説明。
平口氏も「けしからんとまでは思いません。県の形は特段誰かが独占している権利でもありませんし、県の形に著作権とかないですから」とコメントした。
一方、神奈川県の黒岩祐治知事は「発想が似ているのでは」という指摘に対して「チーバくんを意識したわけではない。Kanagawa-Kenはぬいぐるみなどにしないので(チーバくんとは)使い方は違ってくる」と説明している。
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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