【WRC】第8戦 ラリー・ラトビア(7月18日〜21日)
世界最高峰のラリーで、フォードのグレゴワール・ミュンスターが大ジャンプを敢行。あわやクラッシュせんばかりの勢いでコースへ復帰する、迫力のハードランディングがSNSで話題を呼んでいる。
日本時間20日の競技3日目、舞台となるラトビア・リエパーヤを中心に設置されたステージは、比較的速度域の高い高速コーナーが続く。コースは道幅が狭く、少しでも外れれば、草むらが生い茂るコース外に飛び出しかねない。
そんななか、ジャンプスポットのある左コーナーにやってきたのはMスポーツ・フォードのミュンスター。前日デイ2終了時点での総合順位は8位だったが、チームメイトで地元ラトビア出身の新星マルティンシュ・セスクスは同2位。ハードなプッシュが必要だった。
しかし、ミュンスターが操るプーマ・ラリー1ハイブリッドは、ここで大ジャンプを決めたものの、勢い余って車体右半分をコース脇へはみ出して着地。土煙があがり、マシンの破損パーツや路肩に設置されていたカメラ機材などが飛び散った。その後、ミュンスターは不安定になったマシンをなんとかコントロールしてコースへ戻ったが、衝撃でマシンは相応のダメージを負った様子。
このシーンはWRCの公式Xにも「なんともハードな着陸だった!」と飛行機が滑走路に着陸するアイコンとともに取り上げられ、リプライでは「よく持ちこたえましたね!」「カメラ機材にも数千ドルかかります」「はっ! EA WRCではあんな着地から逃れられないよ」「よく車輪が残ってたな」と驚きの声があがっていた。
最終的にこのデイ3でミュンスターの順位は前日から2つ下げて総合10位。ギャラリーにとっては見応えのあるシーンだったが、本人やチームにとって痛過ぎる航空ショーとなった。
(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2024』/(C)WRC)