【WRC】第8戦 ラリー・ラトビア(7月18日〜21日)
WRC(世界ラリー選手権)にフル参戦する唯一の日本人ドライバー勝田貴元がマシンを降りるとフロント部にダメージが。大きなアクシデントはなかったかに見えたが、実は走行中わずかに接触した場面で、予想外のダメージを負っていた様子が車載カメラに記録されていた。
トヨタの勝田貴元は、日本時間19日の競技2日目、SS(スペシャル・ステージ)5とSS8でセカンドトップタイムを獲得。デイ2終了時点で総合4位と好位置につけたが、タイムアタック後に停車したGRヤリスのフロントバンパーの角をよく見ると、オレンジ色の塗装が付着した破損箇所が見られた。
リプレイでは、左右を小高い木々に囲まれた林道で、狭い道幅をめいっぱい使ってドリフトしながら、マシンを縦横無尽に操る勝田の姿が写されている。コーナーのイン側にはオレンジ色のポールが設置されており、ギリギリまで攻めた際にどうやら勝田のマシンのフロントが接触していた模様だ。
状況を見るかぎりそれほど派手にぶつかっている印象はないが、後から見るとバンパーの破損箇所はそれなりに大きく、ぶつかった際に動揺せず走り続けるドライバーの集中力と、ミリ単位でのマシンコントロールには敬服させられる。
2024年は自身初のフル参戦で、本人もチームも相当なプレッシャーがかかるなかで連戦を重ねているが、マシンを接触させるほど攻めの姿勢を見せる勝田に、国内外のファンが大きな期待を抱いている。
(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2024』/(C)WRC)