【MACHIDA City Cup 2024】スタッド・ランス 2-0 FC町田ゼルビア(7月31日/町田GIONスタジアム)
冷静さと技術を兼ね備えたジャックナイフのような切れ味鋭いドリブルだった。スタッド・ランスのFW中村敬斗が、ボックス内左で切れのあるドリブルでFC町田ゼルビア守備陣を完全に翻弄。これにはファンから「ケイトうま」「出ました、お得意のフェイント」「1人で町田の守備を慌てさせた」など称賛の声が相次いでいる。
ジャパンツアーで来日中のスタッド・ランスは、3試合目でFC町田ゼルビアと対戦。注目のシーンは、1点リードで迎えた53分だった。左サイドの高い位置でパスを受けた中村は、迷うことなくドリブルを開始。マッチアップしたDF望月ヘンリー海輝(三菱養和ユースの1学年後輩)に対して、右足アウトサイドで小刻みにボールタッチしながら斜めに向かっていく。
ボックス内に進入すると、右足でボールの上を通り越すようにステップを踏み、中央ではなく縦方向に急加速。先手を取って深い位置まで持ち運び、左足を振り上げた。誰もがシュートかクロスを狙ったプレーだと思い、望月も懸命に左足を伸ばしてブロックを試みたが、これは囮だった。
左足でのキックをキャンセルして鋭く切り返し、滑りながら右足でシュートを放つ。シュートは惜しくもカバーに入ったDFドレシェヴィッチに阻まれたが、ゴール前でゼルビア守備陣陣を切り裂いてみせた。
2022年にFC町田ゼルビアで現役引退した解説の鄭大世氏と、同クラブで2023年に現役引退した解説の太田宏介氏は、「うまっ」と揃って思わず感嘆。リプレイ映像が映し出されると鄭氏は「切り返しが深かったですね。味方FWは昌子に抑えられていたので、切り返しに変えたと思います」と分析した。
またABEMAのコメント欄には、「ケイトの得意技」「相手の逆を2回も突くのは上手すぎ」「出ました、お得意のフェイント」「切り返しうま」「キレキレ絶好調じゃん」「やっぱりレベル違うわ」「1人で町田の守備を慌てさせた」など興奮の声が並んだ。
69分までプレーした中村は、鮮やかなドリブル突破で再三にわたりチャンスを演出して観衆を魅了。78分には途中出場のFWアミン・サラマのゴールを挙げて2-0となり、スタッド・ランスがジャパンツアー初勝利を飾った。
(ABEMA/MACHIDA City Cup 2024)