KADOKAWAコミックキューンの漫画『エルフ先生のトイレはどこですか?』の書店における店頭POPが批判を受け、取り下げが発表された。
この漫画は人間のトイレで用を足せないエルフの話であり、エルフが失禁する様子を描写した展示物を編集部が制作し、書店用の広告として配布したところ、「気持ち悪い。子どもに見せられない」「公の場に置いていいものなの? せめてゾーニング(区分け)は必要」などの批判が集まり、編集部が取り下げを発表した。
コミックキューン編集部は公式Xにおいて「この度お寄せいただいた貴重なご意見を真摯に受け止め、今後の宣伝活動について十分に留意してまいる所存です」とコメントしている。
法的には問題なかったのか?
佐藤みのり弁護士は「陰部についての表現などがあると『わいせつ』にあたるが、今回の展示物自体は違法ではない。表現の自由を萎縮させてはいけないが、見たくない人もいることを考慮してバランスを図って表現を工夫する必要はある」と説明した。
とはいえ倫理的な問題は存在する。
佐藤弁護士も「(出版社が)そういった表現を作った。(書店が)その表現を掲示した。みんなが見える所で掲示してOKと判断した人たちが社会的に非難されることはあり得る」と指摘した。
この問題について、第一生命経済研究所 主席研究員である柏村祐氏は「自由がある一方、やはり義務もある。『表現の自由だから何をやってもいいんだ。法律に抵触しなかったらなんでもいいんだ』という価値観が広がると非常に危うい社会になるのでは。特に子どもがいる公共の場でこういった掲示をすることは教育的にも倫理的な面でも非常に良くない。企業は『これが社会的にどのような影響があるのか』を精査してから実行に移すべきで、配慮が足りなかったのでは」と指摘した。
(『ABEMAヒルズ』より)
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